日本郵便近畿支社が3月22日、尼崎城築城400年を記念した「オリジナルフレーム切手」の限定販売を始める。
江戸時代初期、徳川幕府の命により時の尼崎藩主・戸田氏鉄(うじかね)が築城した尼崎城。築造は1618年春に始められ、甲子園球場の約3.5倍に相当する、3重の堀、4層の天守を持つ広大な城となったという。海辺の城壁に青松が映える風光明媚(めいび)な城としても知られたが、明治時代の廃城令により取り壊しに。市制100周年を迎えた2016年に再建が発表され、3月29日にいよいよ一般公開を迎える。城下ではこれを「開宴」と呼び、周辺の商業施設も含め、さまざまな記念イベントで盛り上がりを見せている。
築城400年を記念し、再建した新城の公開に合わせて登場するフレーム切手では、明治から昭和にかけて活躍した尼崎出身の城郭画家・荻原一青が描いた作品を中心に、新尼崎城のイメージビジュアルもデザインに起用されている。
尼崎塚口六郵便局の西田明生局長は「尼崎城の再建という貴重な機会に作られたフレーム切手。荻原一青の素晴らしいデザインを通して、かつての尼崎城の美しさを堪能してもらえたら」と話す。
シート構成は82円切手10枚。価格は1シート1,300円。販売は一部を除く尼崎市・伊丹市内の全ての郵便局(計77局)。販売数は1060シートで、無くなり次第終了する。今月25日より、「郵便局のネットショップ」でも取り扱う。