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「MVP伊丹事業所」が開所2周年 不要品を活用し国内外の支援につなげる

回収品一例。回収不可のものもあり、MVPのウェブサイトで確認できる

回収品一例。回収不可のものもあり、MVPのウェブサイトで確認できる

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 「もったいないボランティアプロジェクト(MVP)伊丹事業所」(伊丹市鈴原町9、TEL 0120-854-833)が12月8日、開所して2周年を迎えた。

出張回収イベントの様子

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 同プロジェクトは、「不要だがまだ使える」ものを活用し、国内外の支援につなげる取り組み。不要品の引き取りを行う事業所は、伊丹のほか愛知県に2カ所、山口県に1カ所を設ける。

 事業所で回収した不要品の仕分け・梱包(こんぽう)を、国内の就労支援B型事業所に委託し、作業後の品を国内、海外のリユースショップで販売。収益の一部を海外の孤児院へ寄付する仕組みで、1キロ当たり1円の寄付につながるという。

 伊丹事業所所長の池内美奈子さんは「実家の片付けなどで利用する方が増え、『両親が大切に使っていたから捨てられなかった』『未使用品が大量に出てきて困っていた』『断捨離のきっかけになった』などさまざまな声が届く」と話す。不要品は宅配便での送付も可能で、県外からのリピーターも多いといい、「届く品は丁寧な梱包や細かい仕分けがされており、心遣いにスタッフ一同温かい気持ちになる」と池内さん。

 伊丹事業所では今年から、商業施設や公共施設などでの「出張回収イベント」や、家庭で余った食料(常温保存可能で賞味期限1カ月以上)を回収し、必要な人へ届ける取り組み「フードドライブ」の受け付けも始めた。池内さんは「出張回収は好評で、これからも継続する予定。食品についてはこれまで多くの問い合わせがありながらお断りしてきたため、受け付けできるようになってうれしい。今後もさらに『もったいない』の輪を広げていきたい」と意気込む。

 営業時間は10時~17時。日曜・祝日定休。

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