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尼崎の森中央緑地で「森のフェスタ」 100年の森づくりに家族で親しんで

昨年の様子。ご当地グルメのブースは大にぎわい

昨年の様子。ご当地グルメのブースは大にぎわい

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 郷土の自然に親しむイベント「森のフェスタ2019」が10月20日、尼崎の森中央緑地(尼崎市扇町)で開催される。

広大な会場を生かし、ショベルカーなど建設機械に試乗できる「はたらく車の展示」も

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 臨海地域の工場跡地を100年かけて森にする「尼崎21世紀の森構想」が進む同緑地。生物多様性をキーワードに、地域に古くから自生する「郷土種」を使った森づくりに取り組んでいる。

 近隣の自然から種を集め、苗木に育てて植樹するという特色ある森づくりをより広く知ってもらおうと、2016(平成28)年に「郷土種グリーンフェスタ」としてスタート。グルメやファミリー向け企画も拡大して「森のフェスタ」に改名し、昨年は約4400人が来場した。

 当日は、丹波立杭焼(たんばたちくいやき)伝市鉢を使った「郷土の野草寄せ植え体験」(500円)のほか、郷土種を使った草木染の羊毛フェルトの展示・販売を行う。大芝生広場前ステージのヒーローショーでは「騎士竜戦隊 リュウソウジャー」が登場。エアートランポリン「ふわふわ」や昔遊び体験、乗馬・馬車体験(有料)、ガーデンコンサートなど家族で楽しめるコーナーも用意する。

 「食のマルシェ」では、「尼崎あんかけチャンポン」「尼バーガー」などの地元グルメ、唐揚げやロコモコ、スイーツを提供する「都ホテル尼崎」「クレープハウス メリールゥ」「お菓子のルオール」などが出店。今年初参加のJA兵庫六甲は季節の野菜を販売する。

 尼崎の森中央緑地パークセンターの有本和敏さんは「2005(平成17)年から始まった森づくりでは、これまでに約120種、9万本の苗木を植えた。2024年までに14万8000本を植える予定で、面積では約半分、本数では62%を達成したところ。もちろん森は植えて終わりではなく、木々が大きくなるまでは除草、大きくなったら間伐と『生き物いっぱいの森』を目指してこれからも森づくりは続く」と話す。

 「生まれつつある森に触れながら、公園の1日を楽しんでもらえたら」と笑顔を見せる。

 開催時間は10時~15時。JR立花駅~阪神武庫川~尼崎の森中央緑地行きのシャトルバスを運行する。入場無料。荒天中止。

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