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「あまがさきを彩る女性作家たち」展 16作家・50作品を一堂に

黒田久美さん作「少女」

黒田久美さん作「少女」

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 尼崎市総合文化センター(尼崎市昭和通2、TEL 06-6487-0806)5階美術ホールで11月12日から、「あまがさきを彩る女性作家たち」展が開催される。

「世界を旅する画家」として知られた中村百合子さん作「モロッコ」

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 芸術ジャンルの枠を越え、女性の視点から独自の表現と創作活動を行ってきた尼崎ゆかりの女性作家16人の作品約50点を一堂に展示する。市の収蔵品を中心に、現在活躍中の作家の作品やインスタレーションも紹介する。市制100周年記念事業の一環。

 1949(昭和24)年生まれで2歳から尼崎に住んだ黒田久美さんは、フランスの「ル・サロン展」など国内外で入選、受賞を重ね、将来を期待されながら40歳で夭折(ようせつ)した洋画家。作品は、柔らかな明るい色彩空間に伸びやかに舞う構図が特徴的で、没後に多数の作品が市に寄贈された。今回の展覧会は遺作展(1994年)以来の多数展示となる。

 1932(昭和7)年尼崎に生まれた画家の中村百合子さんは、世界各国を訪問して人々と交流しながら諸国の文化や人々を描いた。生き生きと力強く、濃密な画面に仕上げる作風で知られる。同センターでは「中村百合子展 ユーラシアと北アフリカ」(1991年)でも紹介。尼信文化基金に寄贈された「陳舜臣・天竺への道の挿画100点」でも知られる。

 工芸分野では、シャープな造形の器に緻密な線描を施した作風で知られる市内在住の陶芸家、水谷郁さんを中心に、6作家の作品を紹介する。

 11月19日にはワークショップ「大切な女性(ひと)のポートレート」を開催。画家で京都市立芸術大教授の赤松玉女さんを講師に招き、参加者が大切に思う女性のポートレートを絵画や写真、コラージュなどで制作し、会場に展示する。

 同センター学芸員の妹尾綾さんは「市制100周年を迎え、女性市長が2代続いているので、女性というテーマがふさわしいと考えた。尼崎の女性作家による、彩り豊かな作品を楽しんでもらえたら」と来場を呼び掛ける。

 開館時間は10時~17時。入場料は、一般=400円、大学・高校生=200円、中学生以下無料。今月27日まで。

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