阪急塚口駅南側に7月15日、ラーメン店「小麦と大豆 自家製麺 麺やひなた」(尼崎市南塚口町2)がオープンした。
2017(平成29)年3月にオープンしたJR塚本駅近くの人気店「麺やひなた」(大阪市淀川区)の2号店。席数はカウンター、テーブル合わせて13席。
1号店が塩ラーメンメインなのに対し、新店は熊本の地鶏「天草大王」の鶏ガラで作る清湯スープに魚介のうま味、巻き豚バラチャーシューの煮汁が合わさった「濃口醤油らーめん」、一見塩ラーメンのような淡い色味が特徴的な「白醤油らーめん」(以上880円)を用意。屋号に「小麦と大豆」と付け、1号店とは別のコンセプトを打ち出す。店主の戸田健太さんは「塚本はまろやかな塩ラーメン、塚口はキレと深みのある醤油ラーメン。メンマやチャーシューの種類、ネギの切り方も違う」と話す。
戸田さんは神戸市西区出身。尼崎市でサラリーマンとして働いていたが「自ら事業を起こしたい」と脱サラ。飲食業界を視野に北新地のダイニングバーで働きながら自分の将来を見据える中、食材ロスやスタッフの確保などにリスクを感じ「絞った食材である程度の価格で提供できるものを」と考え、ラーメンで勝負しようと決めたという。求人を出している中で一番おいしい店で働こうとさまざまな店を食べ歩き、大阪・高槻の人気店「彩色ラーメンきんせい」に出合った。
「3年で独立したい」と伝え修業に入ったが、自宅から高槻へ電車通勤が難しく始めはバイクの免許を取ることからスタート。無事免許を取得し、きんせいで正社員として働いた。1年で店長を任されさまざまな経験を積んだが「独立して店をやるなら一からラーメンを作れるようになりたい」と思い、「大将に相談して修業終盤にセントラル工場へ勤務させてもらい、製麺などを学んだ」と振り返る。
立地は阪急塚口駅から徒歩約5分ながら閑静な住宅地。客層は老若男女問わず幅広いという。戸田さんは「製麺室や冷蔵庫など設備を充実させるため広い物件を探した。塚口は独立する際最初に物件を探し、なかなか見つからず断念したエリア。住宅地が近いのでファミリーやゆっくり食事を楽しむ人も多い」と話す。今後については「地に足をつけて頑張っていきたい。新メニューも増やしつつ既存メニューもバージョンアップさせていけたら。今は昼のみの営業だが、夜の営業も進めていきたい」と話す。
営業時間は11時30分~14時15分(売り切れ次第終了)。木曜定休。