見る・遊ぶ

尼崎で3日間の映画祭 新たな視点もたらすドキュメンタリー6作紹介

トレードマークの「ドラゴン号」と田中さん。自主製作映画も企画中という

トレードマークの「ドラゴン号」と田中さん。自主製作映画も企画中という

  •  

 ドキュメンタリー映画の自主上映会「尼崎3DAYシネマ」が1月12日から14日にかけて、阪急塚口駅近くにあるさんさんタウン2番館(尼崎市南塚口町2)4階コミュニティホールで行われる。

 さまざまな社会・環境問題について問い掛ける国内外のドキュメンタリー映画6作品を集め、各作品の上映後に監督や関係者の講演、交流会を行う。主催はNPO法人はち。

[広告]

 上映作品は、1日目が大阪・西成区にある子どもの里での人々の交流を描いた「さとにきたらええやん」(重江良樹監督、2016年)、冒険家の関野吉晴さんが武蔵野美術大のゼミ生たちと種植えから食糧作りに挑んだ記録「カレーライスを一から作る」(前田亜紀監督、2016年)。「さとにきたらええやん」上映後は、重江さんの講演も予定する。

 2日目は、福島第1原発事故を受け、全国の小さな村や共同体が始めた持続可能エネルギーへの取り組みを取材した「おだやかな革命」(渡辺智史監督、2017年)、雄大な自然が広がるインド北部ラダック地方に羊飼いとして生きる女性を弟が撮影した「ラダック~氷河の羊飼い~」(スタンジン・ドルジェイ監督、2016年)。

 3日目は、ベルギー人監督が政治家・山本太郎さんの活動を追い、ステレオタイプ化・右傾化する日本人の社会観や政治問題を映し出す「ビヨンド・ザ・ウエイブス」(アラン・ドゥ・アルー監督、2018年)、被爆者の思いを乗せた原爆の残り火が、ピースサイクリングで日本、ヨーロッパ、パレスチナを巡る「BE FREE!」(鈴木聡監督、2016年)。

 同法人代表の田中秀則さんは、持続可能な社会を目指すトランジション・タウンの考え方をベースに、自然環境や農業・食の問題、子どもの貧困といった社会課題に「コミュニティーづくり」を通して取り組む活動を続けている。自主上映会も活動の一環で、2010年から関西各地で「種まきシアター」を開いてきた。

 「今回集まった作品は全てテーマは異なるが、今起こっている問題の背景を知り、より広い視野で問題意識を深めてくれる」と田中さん。「尼崎では、サマーセミナーや公害学習といったコミュニティー活動が活発で、特定の社会課題に関心を持ち、行動を起こしている人に多く出会う。作品を通して、個々が関心を持つ問題が、地球規模の問題と根底でつながっていると改めて感じてもらえるのでは」と話す。「見た後、深刻な気持ちになることもあるが、一緒に見た人と言葉を交わすことで気持ちを前向きにすることもできる。交流会にも気軽に参加してもらえたら」と笑顔を見せる。

 開催時間は各日11時~。参加費は1作品につき1,000円(中学生以下無料)。上映後の交流会参加は500円(お茶とおやつ付き)。

尼崎経済新聞VOTE

どこのエリア情報がもっと知りたいですか?