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尼崎で「一箱古本市」 「本を介して生まれるコミュニケーション楽しんで」

本に手を伸ばす子ども(過去開催の様子)

本に手を伸ばす子ども(過去開催の様子)

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 JR尼崎駅前の複合商業施設「あまがさきキューズモール」(尼崎市潮江1)レンガのひろばで1月23日、「一箱古本市」が開催される。

本が並ぶ様子(過去開催の様子)

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 同イベントは、東京で行われている「不忍ブックストリート」の一箱古本市を参考に昨年3月に初開催。7月から隔月開催している。運営は、「町づくり」に関わるコンサルティングやイベント企画などを行う「ここにある」、地元有志、ボランティアらでつくる実行委員会。

 出店者が「一日店主」となり、ミカン箱ほどの大きさの箱に入る本を持ち寄り販売する。参加者層は老若男女問わず幅広く、毎回多様なジャンルの本が集まるという。イベント担当の末元花さんは「尼崎市のみならず、大阪や京都など市外からの参加者も多い。読まなくなった本を処分するという感覚ではなく、皆さん『本が好き』『ぜひ読んでほしい』との思いで持ち寄っている。『こんな本が売れるのでは』とラインアップを考えたり、レイアウトを工夫したりと、『店主』としての自覚を持って参加している」と話す。

 値段の付け方など、出店時における質問や相談にも幅広く対応し、初心者でも気軽に参加できる体制を整えているという。「古本屋をやってみたいと思っても、古物を取り扱うための資格がいるなどハードルが高いと感じる人は多い。さまざまな相談に対応し、『初めての一歩』をサポートできれば。イベントへのアイデアなども聞いて、取り入れていきたい」と末元さん。

 イベントを楽しむポイントとして末元さんは、本との出合いに加え「出店者、来場者とのコミュニケーション」を挙げる。前回開催時に自らも初出店し、そこで多くの会話が飛び交う様子を目にしたという。末元さんは「じっくり本を選ぶ人ももちろんいるが、来場者から話し掛けてくれることも多く、会話が弾んでとても楽しかった。出店者と来場者の境界線をなくし、みんなで作り上げるイベントになれば。『次は自分も出店したい』と思ってくれたらうれしい」と笑顔を見せる。

 開催時間は11時~16時。参加無料。

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