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尼崎の文具店が「ぶんぼうぐ温故知新」発行 文房具の魅力発信

本を手にする官浪さん。製本作業は、女性スタッフと一緒に仕事の合間に進めているという

本を手にする官浪さん。製本作業は、女性スタッフと一緒に仕事の合間に進めているという

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 阪神尼崎駅近くの文具店「本田盛文堂尼崎」(尼崎市御園町、TEL 06-6412-1548)が5月25日、文房具の魅力をイラストと紹介文で伝える「ぶんぼうぐ温故知新」を発行した。

商品誕生の経緯や特徴を、イラストと共に分かりやすく紹介。「ワクワクした」「イラストに温かみを感じる」「懐かしいものや最新文具まであり、家族で盛り上がった」などの声が届いているという

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 同店ストアマネジャーを務める官浪伸次さんが、約10年間書きためてきた文房具に関するネタ帳「文房具雑記帳」から62アイテムを抜粋し、1冊にまとめたもの。官浪さんは「文房具がどのように誕生してどう進化していったかなどを調べ、セミナーや講習会などに使えるようノートにつづってきた。これを見た方から『文房具の本として発売してみては』との声を頂き、発行に至った」と話す。

 試作完成後に製造会社へ見積もりを依頼したが、コスト面に問題が発生。一時は製作を断念したという。「諦めきれず『自分で作るしか』との思いで再度試作し、文具関係者に見せたところ高評価を頂き、原稿作成、コピー、裁断、穴開け、リング製本まで全て手作りすることを決めた。イラストもステイホーム中に約40時間掛けて書き直した」と官浪さん。

 当初、掲載アイテムは50個を想定していたが、執筆が進むにつれ「あれもこれも外せない」という思いが強くなり、最終的に62アイテムに増えたという。官浪さんは「50歳以上に懐かしい『像が踏んでも壊れない』というCMで有名になった筆入れや、板チョコとガラスの破片をヒントに誕生したカッター、前後に走らせると削れる車を模した鉛筆削りなど、ロングセラーから最新のものまでさまざまなものを紹介している。本を通じて文房具の魅力を感じていただければ」と話す。

 価格は600円。本田盛文堂尼崎店頭、ホームページで購入できる。

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