尼崎経済新聞の年間PV(ページビュー)ランキング1位に輝いたのは、阪神尼崎駅前の無料音楽イベント「尼ソニック」の記事だった。
「尼ソニック」は2014(平成26)年10月、地域の音楽好きの人々が集まり「音楽で尼崎のまちを再生したい」との思いでスタートした駅前ライブイベント(主催は兵庫県自動車整備振興会尼崎支部)。アーティスト、スタッフ、地元飲食店など多くのボランティアが運営を支えている。実行委員の辰野斉さんは「準備期間から数えて7年、地道な積み重ねでまちの皆さんに浸透できてうれしい。駅前という好立地でこれだけの規模の音楽イベントができるのは阪神沿線でもここだけ。終了時間を早めるなどして近隣住民の方々にも支持いただけるようになり、今年初めてクレームがゼロになった。来年もまたグレードの高い音楽をお届けするので、楽しみにしてほしい」と喜びのコメントを寄せた。
2位は、和歌山発祥の牛カツ専門店「うし寅(とら)」。和歌山では昼時に行列ができる有名店で、厚切り赤身牛肉をレアに揚げたカツを客が石板で好みの程度に焼き、熱々を食べるのが特長。新しい味覚を求める「肉好き」尼経読者の心をつかんだようだ。
ランキングは、今年1月1日から12月12日までに配信したヘッドラインニュースのPVを集計したもの。上位10位のランキングは以下の通り(カッコ内は掲載日)。
1. 阪神尼崎駅前でライブイベント「尼ソニック」今年も 昨年は2万人が来場(10/1)
2. 尼崎に牛カツ専門店 厚切り赤身カツを卓上で「石焼き」、和歌山から兵庫初進出(9/12)
3. 尼崎・塚口に「ベーカリー ソウ」 親しみやすい値段とラインアップにこだわり(12/3)
4. 伊丹で無料音楽フェス「グリーンジャム」今年も 「思い持ち寄るキャンプ場」に(8/26)
5. 尼崎・武庫之荘に「Pasticceria Gelateria BIANCA」 イタリアンドルチェ専門店(11/12)
6. 尼崎「グンゼタウンセンターつかしん」13周年 地元民憩いの場として親しまれ(4/16)
7. 尼崎・出屋敷に「駅の下食堂まんてん」 仕事帰り、ほっと息のつける場に(12/5)
8. 尼崎・武庫川に「クレープハウス ハニービーカフェ」 そば粉100%のガレットも提供(11/5)
9. 阪神尼崎のカニ食べ放題「どきどき水産」 秋まですしも食べ放題に(6/13)
10. 尼崎の食パン専門店「プランテタナカ」が移転 無添加の食パンを提供(4/10)
3位「ベーカリー ソウ」はじめ、4位のイタリアンドルチェ店、8位のクレープ店、10位の食パン店と個人経営のパン・スイーツ系が続々ランクイン。上半期に1位だった高級食パン店「銀座に志かわ」は13位。「すてきな公園とおいしいパン屋があるまちは住みよい」という定説を想起させる結果となった。
2020年も「街の記録係」として、広域尼崎圏の動向をいち早く伝えていきたい。