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伊丹で無料音楽フェス「グリーンジャム」今年も 「思い持ち寄るキャンプ場」に

昨年の様子

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 関西最大級の無料音楽フェス「ITAMI GREENJAM2019」が9月22日・23日、伊丹の昆陽池(こやいけ)公園(伊丹市昆陽池3)で開催される。

自然に包まれたフェス会場では多くの家族連れが思い思いに楽しむ姿が

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 「昆陽池でフェスをやりたい」という音楽好きの若者たちが中心となり、地域の人々の応援が集まって2014(平成26)年にスタート。当初は1日限りの開催で来場者も数千人だったが、2017(平成29)年から規模を拡大して2日間開催とし、昨年は延べ2万5000人を動員。関西最大級の無料音楽フェスへと成長した。

 昆陽池公園は広さ約28ヘクタール。豊かな森の中にある昆陽池は奈良時代の名僧・行基がかつて農民のために築造した農業用ため池で、現在では都市部としては珍しい野鳥のオアシスとしても知られる。グリーンジャムの2日間、ここが「大きな村祭り」の会場となる。

 今年はメインステージで17組、アコースティックステージで7組、「命の渚(なぎさ)」ステージで13組と、過去最高となる37組が参加。PUFFY、ソウル・フラワー・ユニオンのほか、椎名林檎さんなど有名アーティストと共演するギタリストの竹内朋康さんが椎名純平さん、Keycoさんらと組むスペシャルユニットも登場する。

 会場にはグリーンジャムをきっかけに定着したご当地グルメ「伊丹バーガー」など約50店のフードブースやマーケットブースが出店。地元のアーティストや事業者、子ども、母親らが「グリーンジャムクリエーター」として参加し、アートデコレーションやキッズステーション、障がい者サポートなどを担う。

 実行委員長の大原智(さとる)さんは「グリーンジャムは音楽フェスというよりも、関わる全ての人たちがそれぞれの思いを持ち寄り、表現するためのプラットフォーム。個々の表現がいかに豊かな世界をつくり、未来につながるかを証明することが大きな目標」と話す。「コンセプトに共感してくれた複数の企業からイベント協賛とは別に寄付が寄せられることになり、その資金で伊丹市内1万1000人の全小学生に『グリーンジャムじゆう帳』と『伊丹市営バス無料乗車パス』を配布する。たくさん絵を描いて、落書きして、まちのいろんな所に出掛けてほしい」と大原さん。

 「本気でグリーンジャムでまちの未来をつくりたいと思っている。100%民間の団体がこんなことをできてしまうこと自体がまさに『個人表現の価値と可能性の証明』なのでは」とも。「ちょっと硬いことばかり言ってしまったが、今年も力を結集して、自信を持って楽しんでいただけるフェス空間を作ったつもり。めちゃくちゃ楽しい2日間を過ごして」と笑顔を見せる。

 タイムテーブルは8月末公開予定。

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