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尼崎でオリンピックの歴史テーマにマイム劇 いいむろなおきさん新作

「オリンピアの夢」写真:堀川高志さん(kutowans studio)

「オリンピアの夢」写真:堀川高志さん(kutowans studio)

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 「いいむろなおきマイムカンパニー」の新作「オリンピアの夢」が10月6日・7日、兵庫県立尼崎青少年創造劇場ピッコロシアター(尼崎市南塚口町3、TEL 06-6426-1940)で上演される。

「ジャンルを超えて、マイムの表現領域を拡張したい」といいむろさん

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 いいむろなおきさんは、尼崎出身・在住のマイム俳優・演出家・振付家。2016年、兵庫県立美術館の「ポンペイの壁画展」関連イベントとして、いいむろさん率いる劇団「いいむろなおきマイムカンパニー」が古代ロマンを表現したマイム劇「ポンペイの夢」を上演。ピッコロシアターの担当者が同作を見て「開館40周年記念に、オリンピックをテーマにした舞台を」とリクエストしたという。大の古代史好きといういいむろさんは快諾し、「オリンピアの夢」が実現した。

 2年後に迫る東京オリンピックを前に改めてオリンピックの歴史を見つめ、「オリンピックの精神」を10人のマイム役者たちが体で表現する同作品。古代ギリシャのオリンピアで1200年間続いた宗教行事としての「古代オリンピック」、時を経て19世紀フランスのクーベルタン男爵が平和の祭典として復活させたが戦争利用もされた「近代オリンピック」、そして商業的に肥大化した現代までの歴史を踏まえながら、オリンピックの精神について問い掛ける。いいむろさんは舞台と客席の間を行き来する狂言回しとして登場。ユーモアを交えながら観客をファンタジーの世界へ誘導する。

 いいむろさんは「オリンピックには、知れば知るほど面白い歴史があり、戦争と平和についてとても考えさせられる。とは言いながらも自分はやはり関西人なので、作品は笑いながら楽しんでほしい。せりふのないマイム劇だからこそ、自由な想像力で自分だけのオリンピアの夢を感じ取ってもらえたら」と話す。

 「小学生の頃から、パントマイムで友だちを笑わせていた」と言ういいむろさん。宝塚北高校演劇科卒業後、アルバイトで貯めた資金で1991年、19歳で単身渡仏。マルセル・マルソー国際マイム学院でマルソー本人の薫陶を受けながら3年間、バレエやフェンシング、アクロバットなどの課題も課される厳しいレッスンに励んだ。卒業後、ニデルメイエ国立音楽院コンテンポラリーダンス科に入学し、最上級クラスを首席卒業。在仏中から劇団を立ち上げて舞台活動を行い、1998年帰国後に同カンパニーを旗揚げ。関西を拠点に国内外の舞台や演劇指導で活躍している。

 上演時間は、6日=19時~、7日=14時~。30分前開場。チケットは、一般=3,000円、中高生=2,000円、小学生=500円。全席指定。

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