尼崎市で4月1日、漫画家・尼子騒兵衛さんのイラストが入った犬鑑札と狂犬病予防注射済票の交付が始まった。
犬の所有者は犬の登録(犬鑑札の交付)と狂犬病予防注射を毎年1回受けさせること(注射済票の交付)、鑑札と注射済票を犬につけておくことが法律で義務付けられているが、登録率は全国平均で7割弱、接種率は5割弱と推計されている(厚生労働省、2015年度)。尼崎市でも同年度の接種率は49%となっている。
同市では犬の登録率と注射接種率の向上につなげようと、犬鑑札と注射済票のデザインを一新。人気アニメ「忍たま乱太郎」の原作者で同市在住の尼子さんが2種類のオリジナルイラストを書き下ろした。
尼子さんは「犬は縁があってやってきた大切な家族の一員で、犬の登録や予防注射は犬に対する愛情の一つ。それらの愛情を募らせて、飼い主も犬も幸せなドッグライフを送ってほしい」とメッセージを寄せている。
市生活衛生課の西村邦子さんは「広く市民の皆さんに関心を持ってもらおうと、尼崎出身の著名な漫画家である尼子さんにデザインを依頼したところ、快く受けてくれた。アニメに登場する犬キャラといえば『ヘムヘム』だが、同イラストは原作「落第忍者乱太郎」に登場する『ゼニの花は白い号』に似ており、尼子さんは明言していないがファンらはそうと確信しているようだ」と話す。
市動物愛護センター(尼崎市西昆陽4、TEL 06-6434-2233)所長の橋本誠治さんは「今月は15日・22日に市内25カ所で集合注射会を行う。同時に登録もできるので、この機会を利用してもらえたら」と呼び掛ける。