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兵庫県動物愛護センターで「ちょこっと同窓会」 久々の再会に興奮気味

久々の再会に興奮気味

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 尼崎市にある兵庫県動物愛護センター(尼崎市西昆陽4、TEL 06-6432-4599)で7月6日、センターから引き取られた譲渡犬と飼い主家族が集まる「ちょこっと同窓会」が開かれた。

講義中はおとなしく

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 同センターでは、保護された犬を人間社会に溶け込み楽しく生活できるよう育成し、新しい家族へと譲渡する「犬の譲渡事業」を行っており、候補者との面談、家族構成や生活環境などを確認の上、複数の職員が総合的に判断し、受け入れ先を決定している。譲渡後も、講習会や家庭訪問、しつけ教室など、飼い主へのサポートを行っている。

 同会は10年ほど前から、譲渡犬を引き取った飼い主らが設立した団体「オンリーわん倶楽部(くらぶ)」と同センターが、飼い方や健康に関する正しい知識の向上、飼い主同士の親睦を深めることを目的に、月1回のペースで開催している。健康管理やしつけなど、日頃の犬との生活に役立つワンポイントアドバイスや、犬たちが自由に遊ぶ時間を設けており、特に成熟期を迎える前の犬にとっては、他の犬との接し方や人との関係性を勉強し、社会性を育む大切なきっかけとなっている。

 この日は、同センター職員で獣医師の石川幸子さんが「犬のデンタルケア」についてレクチャーし、参加者からは普段のケア方法について多くの質問が飛んだ。中にはきょうだいで別々の家族へ引き取られた犬もおり、「ここへ来たら会えると分かっているみたいで『早く行きたい』と催促するほど。思い切り遊べるので犬のストレス発散になっていると思う」と笑顔で話す飼い主が見守る中、うれしそうにじゃれ合っていた。

 同クラブ会長の冨永了介さんは「毎回25~30頭ほどと飼い主家族が参加しているが、犬同士の大きなトラブルもなく開催できるのは、愛護センターのスタッフのおかげ」とにこやかに語る。同センター副所長の三谷雅夫さんは「(この会で)楽しく、正しく飼うお手伝いができれば」と話し、「正しい飼い方が浸透し、最終的にはこの施設にくる犬がいなくなることが理想」とも。

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