尼崎の武庫川近くにオープンする「シェアファーム武庫川」(尼崎市稲葉荘1、TEL 0120-831-296)が3月31日、入会者の募集を始めた。
「初めての人、仕事で忙しい人でも週末に野菜作りを楽しめる畑を」と、農地や遊休地を貸農園として再生する「アグリメディア」(東京都新宿区)が運営。農園は全国で約60カ所、ユーザー数は約1万5000人に上る。今年春から関西圏に進出し、兵庫県内では明石に次いで2番目となる。
農園の広さは974平方メートル。区画サイズは2種類あり、4.8平方メートルの「通常区画」が103区画、3平方メートルの「子ども区画」が24区画、計127区画の利用者を募集する。
野菜を育てるのに必要な土、肥料、苗、道具(クワ、スコップ、ハサミなど)、水場・洗い場、トイレ、休憩スペースなどを完備し、利用者は「手ぶら」で野菜作りを体験できる。自分専用となる区画では年間で10種類以上の野菜が栽培可能といい、農薬や化学肥料は使わず、農園に駐在するアドバイザーが植え付けから施肥、水やりなど全般にわたりサポートする。「通常区画」は最大8人まで共同利用でき、企業が福利厚生や社員研修の目的で活用する例も増えているという。
年間を通して「カレー作り」「じゃがいも掘り」「芋煮会」といった収穫祭を開催。季節ごとに楽しめるイベントを介し、既存農園では利用者間の交流も生まれているという。
開発担当の曽谷(そたに)友紀子さんは「子どもの食育のためにと家族で農作業を楽しむ人、新しい趣味にしたいと挑戦するシニアの人など、さまざまな人に利用してもらっている。毎日手入れが必要なプランター栽培と違い、畑の野菜は週に1回でも手を掛けてやれば十分育てることができる。スタッフもサポートするので、週末しか時間が取れない人でも安心してチャレンジしてもらえたら」と話す。
料金は入会金=1万円、子ども区画=5,926円~、通常区画=7,038円~(月額)。価格は全て税別。駐車場あり。申し込みは現地で受け付ける。受付時間は土曜・日曜=10時~17時、平日=電話で予約が必要。利用開始は4月27日。