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尼崎・園田のイタリアン「ピアチェーレ」3周年 石窯焼きピザ地域に根付く

青沼さん(右)とシェフの角畑さん

青沼さん(右)とシェフの角畑さん

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 阪急園田駅南側にあるイタリアン「Piacere(ピアチェーレ)」(尼崎市東園田町9、TEL 06-6493-7652)が7月13日、3周年を迎えた。前身の「Roots(ルーツ)」創業から数えると10周年となる。

グリーンに囲まれたエントランスが目印の店舗外観

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 明るい日差しの差し込む店内には、テーブル8卓18席を用意。ランチタイムには若い女性や家族連れ、「ママ友」同士などがゆったり会話と食事を楽しんでいる。オーナーの青沼憲史郎さんは静岡出身で、妻の地元である園田地区に2005年、夫婦で店を構えた。「園田の街に根付く、地元の人に愛される店を」との思いで、店の名を「ルーツ」とした。2012年、店の主力メニューであるピザをより本格的なものにしたいと専用石窯を導入し、店舗もリニューアルして「ピアチェーレ」として営業を始めた。

 店名の「ピアチェーレ」は、イタリア語で「満足する」、あるいは「あなたに会えてうれしい」というあいさつにも使われる言葉。青沼さんがピザの勉強のためにイタリアを旅行した際、常連客のイタリア人音楽家の自宅に招かれて覚えた言葉だという。グリーンに囲まれた隠れ家風のエントランスや、メニュー黒板の掛かった赤い壁など、店のインテリアは妻のアイデアによるもの。

 主力のピザは、イタリア産のピザ専用小麦を使い独自の発酵法でうま味を引き出した生地を、400度以上の石窯で焼き上げるナポリ風の製法。具材は毎日仕入れ、鮮度と旬の味にもこだわっているという。人気メニューは多種の旬野菜とモッツァレラ、バジルマヨネーズソースを使ったピザ「ヴェルドゥーラ・ジェノベーゼ」(950円)、パスタでは「薩摩悠然ハーブ鶏とポルチーニ茸(たけ)のクリームソース」(1380円)、その日の前菜8種を詰めた「前菜盛り合わせスペシャル」(950円)など。ワインは南北イタリア産がバランスよくそろい、料理や好みに合わせてセレクトできるという。

 厨房(ちゅうぼう)を任されているシェフの角畑祐樹さん(27)は「素材の味を生かす青沼さんの料理と同時に、地域に根付かせたいという思いも受け継いでいる。これからも地元のお客さんを大切にしていきたい」と意欲を見せる。

 営業時間はランチ=11時30分~14時30分、ディナー=17時30分~22時30分。火曜定休。

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