尼崎で取れた魚を使ったフィッシュバーガーを無料配布するイベント「J食堂」が10月31日、尼崎市立魚つり公園(尼崎市平左衛門町)バーベキュー広場で開催される。主催は一般社団法人尼崎青年会議所、企画は会議所内でつくる地域協働委員会。
魚釣りエリア。取材時はサバやアジを釣り上げる人が多かった。尼崎で育った狩集さんだが、「フィッシュシェアリング」を通じて尼崎の魚を初めて食べ、そのおいしさを知ったという
武庫川渡船が取り組む、釣り人から魚を引き取って子ども食堂などへ食材として提供する「フィッシュシェアリング」を広めようと企画した。イベント名は、尼崎青年会議所(Junior Chamber International Amagasaki)、「Joint(協働)」、「Junior(年少者)」の頭文字から付けたもので、「人や団体がいいところを持ち寄り、足りない部分を補うことで実現していく」という思いも込めたという。
尼崎青年会議所はこれまで、市民と一緒に作るイベントの開催など地域活性化へ向けたさまざまな取り組みを行ってきたが、新型コロナ禍により人を集めた大型イベントの実施は難しく、新たな催しを模索していたという。同委員会委員長の狩集義明さんは「新たな方向へのシフトを考えていた時、『フィッシュシェアリング』を知った。尼崎の資源や武庫川渡船の取り組み、食事を提供するだけでなく地域交流の場としても活動する子ども食堂について、多くの人に知ってほしいと思い企画を立ち上げた」と話す。
フィッシュバーガーは120食ほどを用意する予定。当日の午前中に同会議所メンバーが魚を釣り、調理されるという。狩集さんは「おいしく安全な尼崎の魚を食べてもらい、『こんな資源があったんだ』と再認識してもらえたら」と呼び掛ける。
開催時間は15時~16時20分(なくなり次第終了)。