無料音楽フェス「ITAMI GREENJAM'21」の開催延期が決定した。
10月2日・3日に昆陽池公園(伊丹市昆陽池3)で開く予定だった同イベントだが、実行委員会が9月2日、「時期未定の延期」として今年の開催の見送りを発表した。
同イベントは2014(平成26)年に始まり、最近では、2万人以上を動員する「関西最大級の無料音楽フェス」として知られる。昨年は新型コロナウイルス感染拡大の影響により開催を中止し、会場を数カ所に分けた代替イベント「ITAMI CITYJAM」を実施した。
今年は、メインステージを設ける「芝生エリア」への入場人数を制限する「事前登録制入場システム」の導入、レジャーシートを原則としたソーシャルディスタンスの確保など、新型コロナウイルス感染防止対策に取り組み、2年ぶりの開催を目指して準備を進めていた。出演アーティストについても、第1弾としてTHA BLUE HERB、ONEDERさん、nayuta、第2弾としてガガガSP、MOROHA、ドミコが発表されていた。
主催の一般社団法人GREENJAM代表理事の大原智さんは、「GREENJAMをイベント名ではなくプロジェクト名として捉え、『表現のプラットフォーム(土台)』『表現者たちによる共創空間』をテーマに365日活動している。『表現者たちが生きる場の創造活動』を続けることに変わりはなく、今回は中止ではなく延期とする。この社会状況でどんな試みができるか考え、新たなプロジェクトの企画準備を進めている」と話す。