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尼崎・杭瀬に「アンテナショップフジナガ」 「休憩所として気軽に使って」

店舗外観。「杭瀬で長年金物店を営んでいた父が店頭に立つことも。店は20年前に閉店したが、お客さんから『杭瀬に藤永の屋号が戻ってきた』とうれしい声を頂いた」と藤永さん

店舗外観。「杭瀬で長年金物店を営んでいた父が店頭に立つことも。店は20年前に閉店したが、お客さんから『杭瀬に藤永の屋号が戻ってきた』とうれしい声を頂いた」と藤永さん

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 杭瀬栄町EAST商店街の「アンテナショップフジナガ」(尼崎市杭瀬本町2、TEL 06-6415-7328)が、オープンから1カ月を迎えた。

販売している冷凍肉ギョーザ。「初めに25個入りを購入し、『おいしかった』と50個購入するリピーターは多い。発送も可能」と藤永さん

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 オーナーの藤永貴子さんが「気軽に休憩できる場所を作りたい」と開いた同店。同じく杭瀬にあり、藤永さんが勤務する食品会社「ココロネフート」の「冷凍生ギョーザ」や、藤永さんの知人が手作りするキムチ、地元のクリエーターが手掛ける雑貨などを販売する。店舗面積は50平方メートル。席数は14席。

 藤永さんは「92歳の父から『商店街に休憩できる椅子がない。買い物に行っても疲れてしまう』という言葉を聞き、『誰でも休憩できる場所を作れば年配の方ももっと外出し、自分でできることが増えるのでは』と出店を決意した」と話す。

 「冷凍生ギョーザ」は、青森産のニンニクや高知産のショウガなど国産野菜を使い、肉汁溢(あふ)れるやわらかな食感に仕上げた肉ギョーザ(25個、550円・50個、1,000円)、ニンニク不使用で、バナメイエビをカットせずそのまま使いプリプリ感を引き立たせたエビギョーザ(25個、1,050円・50個、2,000円)の2種類。イートインも可能で、肉ギョーザ(7個)、エビギョーザ(4個、以上300円)で提供する。「製造に関わっているので、味や材料について詳しく説明できる。当初は考えていなかったが『焼いてほしい』というリクエストも多かったため、焼きギョーザのテークアウトも始めた。誰が焼いてもおいしく仕上がることを伝えるため、専門的な調理器具ではなくあえてホットプレートで焼いている」と藤永さん。

 イートインコーナーでは、藤永さん手作りの小皿料理(各種300円)、瓶ビール(500円)、ソフトドリンク(200円)なども用意。藤永さんは「居酒屋的な感覚で楽しんでいる方も多く、『お昼食べそびれたから何か作って』とのリクエストに応えることも。店もお客さんも本当に『自由』。商店街で調達した材料など持ち込みも可能だが、その時はドリンクだけは注文して」と笑う。

 店内には、韓国・釜山出身の知人が手作りしているというキムチ(300円~)、尼崎で活動するクリエーターが手掛ける和柄の雑貨、個包装の国産マスク(50枚、3,950円)や除菌ジェルなどの新型コロナウイルス感染防止対策グッズなども並ぶ。藤永さんは「好きな物や紹介したいものを持ち寄って発信できる場所にしたいという思いを込め、店名に『アンテナショップ』を付けた」と話す。

 「休憩だけでも歓迎なので、買い物途中などに気軽に使っていただきたい。いろんな人が交流できるような店になれば」とも。

 営業時間は11時~22時。木曜・日曜定休。

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