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尼崎のボランティアチームが「ピアノ復興プロジェクト」 クラファンで支援募る

横に倒れて泥だらけになってしまったグランドピアノ

横に倒れて泥だらけになってしまったグランドピアノ

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 県立武庫荘総合高校(尼崎市武庫之荘8)の卒業生らで結成するボランティアグループ「MOVE」が現在、「令和2年7月豪雨」で被災した小学校のピアノを修復する「熊本県球磨村渡小学校ピアノ復興プロジェクト」を展開している。

2007(平成19)年に武庫荘総合高を卒業したメンバーで構成する「MOVE」。アーティスト、美容師、会社代表、教師、ファイナンシャルプランナーなど、さまざまな職業で活躍する

 同校卒業生で、和洋折衷バンド「kogakusyu翔」で和太鼓・篠笛を担当する山中裕貴さんが、音楽活動の一環としてさまざまなボランティア活動を展開する中、「令和2年7月豪雨」へ向けた募金を熊本へ届けた際に見た「メディアでは報道されない悲惨な状況」をSNSに投稿。投稿を見た同級生の「自分にできることがあれば行きたい」という声を皮切りに、思いに賛同した同級生が集まり「MOVE」を結成。これまで炊き出しや泥かき、子どもたちが遊べるボールなどを届ける活動を行ってきた。

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 同プロジェクトは、甚大な被害を受けた熊本・球磨村にある「渡小学校」の体育館にあったグランドピアノを修復しようというもの。山中さんは「体育館は入学式で初めて足を踏み入れる場所。体育館のグランドピアノで初めて校歌を聞き、6年間過ごしてまた校歌を歌って卒業する。これまで子どもたちを見守ってきたピアノにはたくさんの思いが詰まっていると考え、新品を用意するのではなく『修復』することを決めた。災害を風化させない『復興のシンボル』のような存在になれば」と話す。

 クラウドファンディングサイト「READYFOR(レディーフォー)」で支援を募っており、12月23日現在で目標額の半分まで到達している。山中さんは「多くのご支援を頂き感謝の気持ちでいっぱい。まだまだ道半ば。少しでも多くの方にご協力いただきたい。SNSなどで情報を拡散してもらえるだけでもうれしい」と呼び掛ける。

 「被災地へのボランティアと共に、尼崎を盛り上げて街に貢献できるような活動にも取り組んでいきたい」とも。

 クラウドファンディングは来年1月29日まで。