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尼崎の旧警察署庁舎でロックフェス-施設の活用方法に新たな試み

旧尼崎警察署地下の留置所-当時の面影がそのまま残っている

旧尼崎警察署地下の留置所-当時の面影がそのまま残っている

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 旧尼崎警察署(尼崎市北城内)で11月23日、音楽イベント「ama-感 Geki-ROCK-Fes(アマ・カンゲキ・ロックフェス)」が開催される。

イベントポスターを掲げる実行委員の田中さん

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 「地域性だと思うが、尼崎にはロックバンドがたくさんあり、演奏技術も高い人たちが多い。旧尼崎警察署でロックイベントといった試みができるのも、尼崎のすてきな一面だと思う」と話すのは、同イベントの実行委員を務める田中さん。「音楽演奏をするための建築物ではないが、そんな場所だからこそどんな音楽が生まれるのかが楽しみ」と笑顔を見せる。

 旧尼崎警察署は1926(大正15)年、兵庫県尼崎警察署として建設された鉄筋コンクリート造3階建ての「セセッション式」と呼ばれる様式の建造物。1970年代に警察署が新築移転してからも児童館や武道場として活用されていたが、1995年の阪神・淡路大震災以降はほぼ使われなくなり風化の一途をたどっていた。近年になって貴重な歴史的建造物でもある同施設を生かそうと補修工事が始まり、取り組みの第一弾として今回のロックフェス開催に至った。

 出演バンドは「太陽のくしゃみ」、「AQATUKI」、「KISARAGI BROWN」と、いずれも尼崎で生まれたロックバンド。飲食ブースも用意し、食事をしながら音楽を楽しむことができる。

 「この施設をたくさんの人に見てもらって、新たな活用方法などが生まれてきたらうれしい」と期待を込める。

 13時開演。200人限定のチケット制で、前売り=2,000円、当日=2,500円。問い合わせは同実行委員会(田中さん、TEL090-7354-8314)まで。

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