尼崎のものづくり企業や職人の技などをまとめた小冊子「ワザカタログ」の完成披露会が2月20日、尼崎商工会議所(尼崎市昭和通3)で開催された。
「グラレコ」を用いたトークセッションは大きな盛り上がりを見せた
動画・ウェブコンテンツ制作などを手掛けるエアグラウンド(尼崎市南武庫之荘2)が取り組む、ものづくり企業と学生をつなぐプロジェクト「ワザカタログ」の一環で制作された小冊子。関西の大学からインターンとしてエアグラウンドに集まった学生が地元企業を取材し制作した。
イベントには、冊子の制作に関わった企業をはじめ、同プロジェクトに興味がある企業などから計67人が参加。ゲストとして稲村和美尼崎市長、森山敏夫副市長、市経済環境局長らも出席し、大学生の発表を見守った。
制作に関わった大学生による全ページ解説を皮切りに、「学生x企業トークセッション」、地元企業が抱える課題について行われた会議の中で生まれたアイデアを紹介する「大学生によるアイデア発表会」などさまざまな催しを実施。中でもトークセッションは、カラフルな文字やイラストを用いてリアルタイムで内容を可視化する「グラフィックレコーディング」で展開され、さまざまな意見が飛び交うなど大きな盛り上がりを見せた。
参加した企業からは「若者の考えを知る貴重な機会になった」「終始楽しい雰囲気だった」などさまざまな声が上がり、「ワザカタログ」への今後の展開に大きな期待を寄せていた。エアグラウンド社長の畠中裕介さんは「これまで尼崎に縁のなかった市外の大学生が、インターンに参加してさまざまな地元企業や高校を訪問し、努力を積み重ねて冊子が完成した。そんなインターン生に感謝の気持ちを込め、今回彼らが主役となるイベントを開催した。いい思い出になれば」と話す。
「ワザカタログは採用媒体などではなく、高校生をメインターゲットにした、地元の企業や仕事を学びながら将来の『働く自分』を描くための冊子。現在もご協力いただける企業を募集しているので、興味のある方は一度、電話や弊社フェイスブックページへご連絡いただければ」とも。