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尼崎・武庫之荘に「ロカボカフェAn's(アンズ)」 低糖質メニュー中心に提供

低温調理器でじっくり火を入れやわらかく仕上げたローストビーフがメインの「Aランチ」

低温調理器でじっくり火を入れやわらかく仕上げたローストビーフがメインの「Aランチ」

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 「ロカボカフェAn's(アンズ)」(尼崎市武庫之荘1、TEL 090-5247-5361)が、阪急武庫之荘駅北側にオープンして1カ月がたった。

ニンジンや紫キャベツのマリネ、チキンなど8種類の具材を低糖質パンで挟むサンドイッチは約10センチの厚みに

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 低糖質のスイーツや定食メニューなどを中心に提供するカフェ。店主の杉野貴美子さんと娘の恵さんで切り盛りする。店舗面積は10.5坪、席数は18席。

 杉野さんは昨年、年齢とともに体力が落ち、趣味で続けていた「ママさんバレー」も1試合出るたびに疲れる状況をなんとかしようと、トレーナーによるマンツーマン指導のトレーニングと糖質オフの食事を続けるダイエットに取り組み、10キロ以上のダイエットに成功した。「若い子ならコンビニのサラダチキンなどを購入することも多いが、私は主婦だし自分で作ろうと低温調理器を買って糖質オフメニューを作っていた。そんな中、『外食したいな。気軽に行ける店があったらいいのに』と思うようになった。身内が飲食店を出すタイミングも重なり、自分もやってみたいという思いがふつふつと湧いてきた」と話す。

 最初は身内の店を間借りしたテークアウト店なども考えていたが、一念発起しカフェ開業スクールへ入学。糖質OFFアドバイザーの資格も取得し、開業へ向け勉強する日々を過ごした。杉野さんは「飲食とは関係の無い仕事をし、自分の店を持つなんて考えもしなかったが、昨年取り組んだダイエットをきっかけに大きく変わった。スクールで知り合った仲間や、たまたま巡り合った現物件などさまざまな縁を感じる」としみじみ振り返る。

 ランチメニューは、低温調理器で3時間じっくり火を入れやわらかく仕上げたローストビーフがメインの「Aランチ」(1,200円)、しっとりジューシーに仕上げた「やわらかチキン」がメインの「Bランチ」(800円)、週替わりの「Cランチ」(900円)、低糖質の生パスタを使った「パスタランチ」(800円)など。モーニングメニューは、8種類の具材を低糖質パンでサンドした「やわらかチキンボリュームサンド+ヨーグルト」(800円)、「たっぷり卵とチーズのせトースト+ミニサラダ+ヨーグルト」(450円)などを用意する。

 スイーツは、スクールの同期であるパティシエのレシピを生かした自家製ソース、大きめにカットしたフルーツを添えた「ベイクドチーズケーキ」、低糖質アイスが付く「プレーン・チョコレート」(以上600円)などのケーキ、ミネラル豊富な洗双糖(せんそうとう)を用いた「ミルクティープリン」(500円)、プレーン、チョコレート、抹茶の3種類のマフィンに自家製ソース、フルーツ、低糖質ストロベリーアイスを添えた「マフィン3種のフルーツ添え」(700円)など。

 ドリンクは、ブラジルとパプアニューギニアの豆をブレンドしたコーヒー、紅茶専門店「AMSU TEA」の茶葉を使った紅茶(以上450円)、ロイヤルミルクティー(580円)、豆乳ココア(530円)、ショウガとレモンをじっくり煮込んだエキスをソーダで割った自家製ジンジャーエール(500円)など(価格は全て税別)。

 杉野さんは「ランチやサンドイッチは味、ボリュームともにしっかりあるので、来店して最後まで低糖質メニューだと気付かずに帰られる方もいる。スイーツは小麦粉などを使わず、アーモンドプードルやカロリーゼロの植物性甘味料『ラカント』を使って仕上げている。スクールで知り合った仲間から料理や盛り付けのアドバイスをもらったり、何度も試食会や写真撮影を重ねたりしながら試行錯誤を続け、メニュー表が出来上がったのは開店2日前だった」と笑う。

 客層は近隣住民を中心に、小さい子どもを連れたファミリーや男性一人客など老若男女問わず幅広く、「インスタを見た」と低糖質メニューを目当てに市外から来店する人もいるという。「地域のことをよく知る方、ボランティアに取り組む方などもよく来られる。落ち着いてきたら地元のイベントなどにも協力していけたら」と杉野さん。「現在はマフィンなどのテークアウトは可能だが、ゆくゆくはお弁当などのテークアウトなどもできれば」とも。

 営業時間は8時30分~17時30分。日曜定休。

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