チャリティーイベント「和音祭in尼崎」が11月10日、尼崎の森中央緑地(尼崎市扇町)で開催される。
2011(平成23)年に起こった東日本大震災をきっかけに、和楽器を通じて災害復興を支援しようと、大阪を拠点に全国で活動する和洋折衷バンド「kogakusyu翔」が発起人となりスタートしたイベントは今年で9回目。昨年は約5200人が来場しにぎわいを見せた。
主催する実行委員会は「kogakusyu翔」を中心に、活動に賛同する関西アマチュア和太鼓団体6チームで組織される。イベント担当者は「実行委員会に参加するアマチュアチーム6団体のうち、3団体は尼崎のチーム。プロのイベンターなどを入れず、毎年実行委員会独自でイベントの内容を考えている」と話す。
kogakusyu翔、篠笛(しのぶえ)奏者の佐藤和哉さん、和太鼓チーム13組が出演するステージ、非常用トイレなど災害時に必要なグッズの販売、直径約195センチの大太鼓「縁」を1打叩いて100円を募金する「1打募金」、「防災紙芝居」などさまざまな催しを用意。会場内に募金箱を設置し、入口ゲートではステージ出演者による募金の呼び掛けも行う。集まった募金は尼崎市社会福祉協議会を通じて、台風15号、19号による被災地に届ける予定。
イベント担当者は「大人から子どもまで楽しく学べる『防災紙芝居』は今回初の試み。楽しみながら災害について学んだり、募金したりできるイベントにしたい。青空の下、和太鼓や篠笛など和楽器の音色、エネルギーを感じてほしい。ラストを飾る出演者約100人によるフィナーレ演奏は迫力満点。ご家族そろって会場にお越しいただければ」と話す。
開催時間は10時~16時。入場無料。