尼崎の園田北小学校(尼崎市猪名寺2)で6月24日、親子向け防災イベント「あまらぶボウサイリテラシープラス~常二備エヨ!~」が開催される。
近く発生すると予想されている南海トラフ地震や異常気象などにより、経験したことのない災害が起きた時に備え、防災知識と地域コミュニティーを広げようと企画された同イベントは今回が初めて。尼崎青年会議所が県・市・同地域まちづくり協議会と協働して行う。「常二備エヨ」は、1938(昭和13)年7月に六甲山南麓を襲った「阪神大水害」を経験した先人たちが遺した言葉。
当日は、体感型防災アトラクション「ライフライン」を用意する。「巨大隕石接近」という架空のストーリーの下、同校の体育館を災害現場に仕立て、謎解きしながら制限時間内に脱出を試みるゲームで、参加者同士でチームを組んで災害を仮想体験する。定員400人(取材時には定員に達し受付終了)。
このほか、「地域防災マップ作成勉強会」や災害時の食事対策としての「ソーラークッキング」、段ボールの椅子や新聞紙のスリッパといった「災害時に役立つ工作」、「給水訓練」「AED体験」「地震体験車」「水消火器」「ロープワーク」「煙体験」などを用意する。
会場には、市消防局に所属する「あまらぶ戦隊AAA(トリプルエース)」やご当地怪獣「ガサキングα」も出動。尼崎稲園高校吹奏楽部と共に会場を盛り上げる。
同会議所の岡本光永(みつのぶ)さんは「災害はいつか起こるという自覚はあるものの、どこか他人事のように感じてしまう。自分の命、大切な人の命を守るため、知識と地域コミュニティーは欠かせない。日頃から『程良い距離感』で顔の見える関係を築くことが非常に大事。参加して防災意識を向上してほしい」と呼び掛ける。
開催時間は11時~16時。参加無料。