尼崎の阪急塚口駅近くにあるダイニングカフェ「ポノポノ食堂」(尼崎市南塚口町2、TEL 06-6415-8845)が4月23日、6周年を迎えた。
昼の「ポノポノ定食」。この日のおかずは高野豆腐のカツや麩チャンプル、塩麹ナムルなど。主役は圧力鍋で炊き上げるモチモチ食感の玄米ご飯
「玄米ご飯と麹(こうじ)を使った料理で、心と体も元気になるお米の輪を広げる」をテーマに、日替わりの玄米ご飯定食とカフェメニューを提供する同店。ミックス調味料「エジプト塩」などを開発した料理家のたかはしよしこさんがメニュー監修する。店舗面積は約10坪、席数はカウンター6席、テーブル10席。
店主の猿渡孝彦さん(46)は大阪出身。内装業や宮城県を拠点に全国でイベント展開するたこ焼き店を営み、2012年に妻と共に同店を立ち上げた。「こだわっているのは本当においしいものだけ。マクロビやビーガンの店と思われがちだが、そういうわけでもない」と猿渡さん。「信頼の置ける農家からオーガニックの野菜や玄米を仕入れ、魚は養殖でない天然ものを使う。肉は使わないが、卵は使う。どのジャンルにも属さないのでは」と話す。
ランチメニューは、メイン1品・副菜2品・玄米ご飯・みそ汁・ケーキが付いた「日替わりポノポノ定食」(1,380円)1種類のみで、オプションでドリンクやスイーツセットを付けることができる。カフェメニューは、豆乳やフルーツ、きな粉などをミックスした「玄米甘酒」、「フルーツ酵素」(以上650円)、「オーガニックコーヒー」「一心園有機紅茶」(以上480円)などのドリンク、スイーツとして「玄米粉のケーキ 豆乳クリーム添え」各種、エジプト塩をトッピングした「アイスクリームクッキーサンド」(以上550円)などを用意する。
ディナーメニューは、麹調味料を使ったおかずを中心とした「スペシャルポノポノ定食」(1,750円)、「ポノポノ定食」(1,600円)、「ポノポノおかずシリーズ」各種(600円)などを用意する。
共に店を築き上げた妻は昨春に他界し、現在は娘の風子さんと2人で店を切り盛りしている。猿渡さんは「店も料理も妻が作り上げたようなもので、今でも雇われ店主のような気持ち。妻が遺したものを守りながら、これから少しずつ新しいことも考えていきたい」とほほ笑む。
6月10日・11日には同店では初めての試みとして、洋服と料理のイベント「ポノポノ食堂で夏のいろごろも」を行う。「物作りの考え方など、思いを共にできる作家さんたちと今後もコラボしていきたい。かつて、各地のイベントで作っていた『エジプト塩ポン酢タコ焼き』も久しぶりに登場するので、楽しみにしてもらえたら」と笑顔を見せる。
営業時間は11時30分~21時30分。日曜~火曜定休。