尼崎発のブロック玩具「Tublock(チューブロック)」が10月4日、2017年度グッドデザイン賞を受賞した。
同製品は、配管継手(つぎて)で国内最大手のベンカンを母体とするチューブロック(尼崎市西長洲町3、TEL 06-6482-1860)が昨年10月に発売したブロック玩具。配管の形をモチーフにしたパーツをパズルのように組み合わせることで、建築物から動物まであらゆるものを3D感覚で表現できる。
今回の受賞は、配管資材メーカーのリソースから玩具を作るという着眼点や、シンプルで誰でも簡単に楽しく遊ぶことができること、年代により難易度や複雑さをユーザー自らコントロールして遊べる点などが評価された。
受賞を受け、社長の鈴木隆也さんは「全くのゼロベースから始まった事業が、形になり、専門家から評価されるまでに育ってきたことがとてもうれしい」と話す。「当初、ブロックの形はもっと丸みのあるふっくらとした形状だったが、キャラクターのかわいらしさを表現しやすくてもプラント模型には適しておらず、再調整が必要だった。5色の色も実際の工場で使われる色を使用するなど、チューブロックらしさを追求した」と振り返る。
「これからは、チューブロックを通じてデザイナーやエンジニアといったクリエーターを育てていきたい。大学の授業でチューブロックを使い、ストップモーションを作成する企画もスタートする。そういった活動も広げ、いろいろな『つながる楽しさ』をお届けしていきたい」と意欲を見せる。
11月1日から東京ミッドタウンで開催される受賞展「GOOD DESIGN EXHIBITION 2017」でも同製品を紹介する予定。5日まで。