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尼崎の商店街が空き店舗にベビールーム 授乳やおむつ交換、心配せず買い物を

おむつ交換用ベッドやポットなど備品がそろう

おむつ交換用ベッドやポットなど備品がそろう

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 尼崎市の三和本通商店街にベビールーム「SANWAみるくる~む」(尼崎市昭和通7)がオープンして1カ月がたった。

「みるくる~む」外観

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 三和本通商店街振興組合が、「幼い子を持つ子育て世代に安心して買い物を楽しんでもらおう」と開設した同ルーム。同組合の鶴留朋代さんは「空き店舗対策を模索する中、商店街を歩く若い家族連れが少ないと感じ、幼い子どもと一緒でも安心して買い物できる環境を整え人を呼び込もうと考えた。組合理事長からも快くゴーサインが出て、ベビールーム設置へとつながった」と振り返る。

 同ルームは、男女問わず「子ども連れ1家族ずつの利用」が原則。内側から鍵をかける仕組みで、人目を気にせず授乳やおむつ交換が可能。室内には、同組合メンバーの子育て経験を生かし、授乳しやすい高さに設定したソファや洗面台、ミルク用のポット、おむつ交換用ベッド、廃棄用のビニール袋などを用意する。開放時間終了後に毎日清掃し、衛生面への配慮も重視した。

 尼崎市が授乳スペースなどを有する施設を登録し、市のホームページなどで紹介する「赤ちゃんの駅」に、同市内の商店街として初めて登録。鶴留さんは「さまざまなことを調べる中で取り組みを知り、申請した。周知のため自分たちもチラシを配布したが、すでに『知っています』と言われることもあり、事前にベビールームの有無を調べて外出する人が多いと実感した」と話す。

 「最近は若い子連れの女性やベビーカーを押す男性の姿も見られるようになった」と笑顔を見せる鶴留さん。「オープンから1カ月、ベビールームにごみが散乱することもなく清潔に使っていただいている。きれいに保つことができれば商店街の人通りも増え、自転車の危険横行なども減少し、マナー向上につながる。昔ながらの商店街の良さを残しつつ、若いニーズにも応えていきたい」と意気込む。

 開放時間は10時~16時30分。利用無料。利用する際は隣接する「写真のピンクのうさぎ」へ声掛けが必要。問い合わせは商店街事務所(TEL 06-6411-6990)まで。

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