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尼崎に番茶飲み放題の緑茶店 スーパー内に「ほっと一息」交流スペース

店主の田村さんは全国で39人しかいない「日本茶鑑定士」の一人

店主の田村さんは全国で39人しかいない「日本茶鑑定士」の一人

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 尼崎中央五丁目商店街にあるスーパー「シャンティかんだ」(尼崎市神田中通5)内に緑茶店「甘露園(かんろえん)」(TEL 06-6411-3223)がオープンして1カ月がたった。

いろり端で番茶を楽しみながら交流できるスペース

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 「甘露園」は1948(昭和23)年に市内で創業した緑茶の製造・販売会社。現在は緑茶関連製品に加えコーヒー、紅茶、健康茶、オリジナルギフトなども取り扱い、全国に販路を広げている。直営店は同店で5店舗目。

 8坪の販売コーナーには家庭用茶葉のほか、オリジナルギフト商品、茶器などが並ぶ。商品のパッケージは和紙や伝統的な和柄をモダンにアレンジしたものが多く、「パーソナルギフトとして若い人にも気軽に手に取ってもらえるようにしている」と店主の田村千夏さん。「お薦めは水出し茶を作って持ち歩けるオリジナルの『フィルターインボトル』(3,024円)で、特に知覧茶が合う。手軽なうえ、緑茶の本当のおいしさが味わえるのでぜひ試してもらえたら」とも。

 併設した5坪の「水茶屋・茶遊(みずぢゃや・ちゃゆう)」には、茶釜と焼き網を並べたいろりと、それを囲むようにコの字形に並んだ13席を用意。茶釜では、ほのかに甘くまろやかな味わいが特徴の丹波の日干番茶「寒茶」が常時温められており、利用客は250円で湯飲みを借り好きなだけ飲むことができる。焼き網は「みたらしだんご」用で、利用者は「だんご」(100円)を窓口で購入し、自分で好みの加減に焼き、タレをつけて食べる仕組み。

 田村さんは「昔はどの家庭にも番茶がたっぷり入った土瓶があり、家族が集まっては茶を入れ合って過ごしていた。こうした番茶の文化を取り戻し、地域のコミュニティーづくりに生かせないかと考えた。偶然隣り合わせた人同士が茶を入れ合って会話が生まれるようなスペースになれば、うれしい」と笑顔を見せる。

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