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尼崎市第8回「近松賞」受賞戯曲を舞台化 ピッコロ劇団が上演

左から脚本・出演の肥田知浩さん、演出のサリngROCKさん(劇団「突劇金魚」)、出演者の谷口遼さん、孫高宏さん、木下鮎美さん(以上、ピッコロ劇団)

左から脚本・出演の肥田知浩さん、演出のサリngROCKさん(劇団「突劇金魚」)、出演者の谷口遼さん、孫高宏さん、木下鮎美さん(以上、ピッコロ劇団)

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 尼崎市が選出した近松賞受賞戯曲「宇宙に缶詰」が、同市を拠点に活動する兵庫県立ピッコロ劇団により、9月14日から県立尼崎青少年創造劇場ピッコロシアター(南塚口町3)大ホールで上演される。

「宇宙に缶詰」公演チラシ(表)

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 尼崎市は劇作家・近松門左衛門とのゆかりがあることから、「新たな演劇作品の発掘、劇作家の育成」などを目的とした近松賞(正式名「近松門左衛門賞」)を創設。同市と尼崎市文化振興財団が主催し、隔年で戯曲を募集、選出している。第8回は肥田知浩さんによる「宇宙に缶詰」が受賞し、尼崎市・尼崎市文化振興財団・兵庫県立尼崎青少年創造劇場の共催事業、同劇団設立30周年記念第80回公演として舞台化された。

 同作は、ある男の宇宙に漂う記憶の物語。優秀な人材の脳の情報が丸ごとコピーされ、メモリーを載せた缶詰型の探査機が宇宙へ送り出された。任務を終えたものの、データは消えず惑星にとどまり、脳のコピーは、兄やかつての恋人との日々を思い返し続けるというストーリー。「この作品を目撃した後では、時間観、宇宙観が変容してしまう、新しい時間観が開かれる、そんな舞台ができたら」と肥田さん。脚本のほか、歌手役として出演する。

 演出は、同劇団への客演経験のある劇作家・演出家・俳優のサリngROCK(さりんぐろっく)さん(劇団「突劇金魚」)が務める。脚本について「熱く、深く、こだわった言葉たち、設定に、心が直接たたかれる感覚になった。平易で分かりやすい物語ではない。でもだからこそ、創作に愛や挑戦や宇宙を感じる」と話す。

 開演時間は、9月14日=17時、15日・16日=11時、16時、18日=14時。料金は、一般=3,500円、大学・専門学校生=2,500円、高校生以下=2,000円。未就学児入場不可。

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