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尼崎にホットサンド店「home」 1品で野菜やタンパク質取れるメニュー提供

和風に味付けしたごぼうとマヨネーズを組み合わせた「ごぼうサラダ」。卵トッピングは年齢問わず人気だという

和風に味付けしたごぼうとマヨネーズを組み合わせた「ごぼうサラダ」。卵トッピングは年齢問わず人気だという

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 関西労災病院近くに「sandwich home」(尼崎市稲葉荘2、TEL 050-1462-7307)がオープンして2カ月がたった。

「サイクリングスルー」を示す看板。「少しでも楽に、気軽に購入できればと設置した。実際に利用した方から『息抜きできた』と声を頂くことも」と白川さん

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 1月11日にオープンしたホットサンド専門店。テークアウトのほかイートインも可能。席数は約8席。

 メニューは、「ボロネーゼ」「チキンカツレツ」(以上450円)、「ごぼうサラダ」(380円)、「季節限定メニュー」の4種類をメインに、チーズや卵などのトッピング(50円)をそろえる。パンは無添加食パンとデニッシュパンから選べる。店主の白川真奈さんは「食材はできるだけ国産、無添加にこだわり、油も米油やバター、オリーブオイルなどを使っている」と話す。

 出店のきっかけについて白川さんは「毎日頑張っているお母さんを応援したいと思った」と話す。夫の転勤で他県へ行くことになり、知り合いも少ない環境での出産、子育てを経験。子どもの病気も判明し、不安や孤独などさまざまな思いを抱えながら生活を送る中、出かけた先で優しく声をかけてくれる人の温かさや、外へ出て仕事をすることが「息抜き」になっていることを痛感したという。「さまざまなことで不安や悩みを抱えながらも、日々頑張っているお母さんがたくさんいる。栄養満点の食事を提供し、少しでも息抜きできるような場所を作りたいと思うようになった」と振り返る。

 「1品で野菜もタンパク質も取れて、気軽に購入できるもの」を考え、提供メニューに「ホットサンド」を選択した。「家族の栄養はきちんと考えているのに、日々の忙しさから自分の食事がおろそかになってしまった経験がある。栄養を取らないとイライラするしストレスにもなる。なるべくたくさんの野菜を使って、一緒にタンパク質も取れるようなラインアップを考えている。ワンコイン500円で購入できることも大事なポイント」と白川さん。

 子連れで利用しやすい環境を整えようと、遊具をそろえたキッズコーナーや疲れた子どもが横になれる大きなソファ席を設け、ホットサンドメニューに「キッズサイズ」(200円)を用意。「自転車から子どもを降ろすことも一苦労」と考え、自転車に乗ったまま商品をテークアウトできる「サイクリングスルー」も設けた。「たまにはカフェでコーヒーを飲みたいと思っても、子どもはすぐに走り回るし、店の雰囲気にも気を使うので『ゆっくりできず疲れてしまった』なんてこともある。ここなら多少暴れても大丈夫なので、友人の家に来た感覚で気兼ねなく利用してもらえたら」と笑顔を見せる。

 「さまざまな環境下にいる母親同士が集まって情報交換できる場所作り、眠らせている趣味や資格を生かせる取り組みなども展開したい。子どもを見ながら仕事ができる環境を整えるなど、思うように働けずにいる人の雇用も創出できれば」とも。

 営業時間は7時~15時、イートインは平日のみ(3月中はイートイン利用13時30分まで)。火曜定休(4月から第1・3月曜も休み)。密を避けるため、イートインスペースは1組ずつの利用、事前予約でスムーズに入店できる。

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