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伊丹に不要品引き取りの「MVP」関西1号店 障がい者や孤児院の支援につなげる

もったいないボランティアプロジェクト伊丹事業所の店内

もったいないボランティアプロジェクト伊丹事業所の店内

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 伊丹に「もったいないボランティアプロジェクト伊丹事業所」(伊丹市鈴原町9、TEL 0120-854-833)がオープンして1カ月がたった。

寄付品の例(食器など)

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 「もったいないボランティアプロジェクト(MVP)」は、不要品の寄付を各事業所で受け付け、国内外の施設の支援につなげるプロジェクト。2016(平成28)年開設の愛知県豊明市の本社が1号店で、現在では東海地方を中心に関東や関西、中国地方にも展開する。昨年12月オープンの伊丹事業所は関西1号店となる。店舗面積は15坪。

 同事業所所長の池内美奈子さんは、伊丹への出店理由について「地元が伊丹。他の地域も検討したが、やはり地元にいる親戚や友人、知人の協力がなければ始まらないと感じ、ここに開いた。準備段階からオープン後もずっと地元の人たちに助けてもらっている」と話す。

 MVPの仕組みでは、食器や衣類など、家庭で不要だが使用可能な寄付の品を各事業所で引き取り、国内の障がい者施設に仕事を生み出す「就労支援」として、仕分けや梱包、リメークの作業を委託する。作業後の品をミャンマーをはじめ東南アジアのリユースショップで販売し、収益の一部をミャンマーの孤児院へ寄付する、障がい者へ工賃を支払うといった福祉や教育、自立の支援につなげるという。

 寄付の方法には、事業所への持ち込み、無料出張回収(要電話予約、エリア限定)、宅配便での送付(送料は発送側が負担)の3通りがある。

 オープンして1カ月がたち「食器や洋服、雑貨類など寄付品はさまざま。リピーターが増え、少しずつ認知されて市外からの問い合わせや持ち込み、県外からの宅配での送付もある」と池内さん。利用者からは「使わない物が次の人に喜んでもらえるならうれしい」「海外でリユースし、一度お金に換えてから支援に使うのがいい」などの声があるといい、「優しい言葉をもらって、毎日感謝の気持ちでいっぱい」とほほ笑む。

 電話や来店で、引き取り可能な品の質問を数多く受ける。「家庭にある『使わないけれど捨てるには忍びない』『もったいない』物があれば、引き取り可・不可の品について詳しく紹介しているので、ホームページを見てほしい。皆さまの『もったいない』という気持ちを頂けたら」と呼び掛ける。

 営業時間は10時~18時。日曜、祝日定休。

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