JR尼崎駅前の複合商業施設「あまがさきキューズモール」(尼崎市潮江1)レンガのひろばで1月15日、「つちいち 」が開催される。
尼崎市を拠点に「町づくり」に関わるコンサルティングやイベントの企画運営などを行う「ここにある」が手掛けるマルシェイベント。有機野菜や調味料、手作り雑貨、クラフトなどを販売する。昨年4月から、毎月第3土曜に定期開催している。
最大テーマとして掲げる「農や食の自分ごと化」の下、「土に関するものに触れてほしい」「文化が育つ土(環境)を培っていきたい」「培う文化を、培う」など、土に関わるさまざまな思いを込めて企画しているという。イベント責任者の木村希さんは「毎日口にするものの価格や産地は分かっても、生産者の思いまでは分からない。生産者側も、どんな人が購入するのかを知ることは難しい。そんな『関係性の分断』を考え、作ることへの理解や関心の向上、作り手を増やすことを目指しながら、『自分の暮らしを自分でつくる』という感覚を育んでいきたい」と話す。
当日は、ジュース・サラダ専門店「amaサラダ」、農薬や化学肥料を使わず育てた野菜を販売する「かうち彩園」、地産地消を掲げるキンパ・チキン専門店「With K」、自然栽培、有機、無農薬の食材で作る弁当を提供する「自然の恵ごはん かさねて」などのフード、「アトリエ彩彩」「yusilina」「Milyy's A」などハンドメード雑貨、合わせて10ブース以上が出店予定。「もらうだけでもOK」という物々交換や、子ども向けブースなども設置する。
「『この人から買いたい』『感想を伝えたい』『品物を見ると思い出がよみがえる』といった気持ちは、日常の場面で減ってしまった気がする。自分を取り巻く環境やお金を使うことなど、当たり前になっていることを違う視点で考えたり、他愛のない会話や思いのこもった商品を通して心が動いたりする時間になればうれしい」と木村さん。イベント担当の上田真梨子さんは「つちいちを月に一度の楽しみとして皆さまの日常に取り込んでいただければ」とも。
開催時間は11時~16時。入場無料。