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尼崎の飲食店「Qくらぶ」移転7周年 コロナ禍の影響受けるも「通常の風景」戻る

「Qくらぶ」店舗外観。16時から営業しており、「これから人前で話すから」と緊張をほぐすために1杯飲んでいくという客もいるという

「Qくらぶ」店舗外観。16時から営業しており、「これから人前で話すから」と緊張をほぐすために1杯飲んでいくという客もいるという

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 阪神尼崎駅近くの立ち飲み店「Qくらぶ」(尼崎市昭和南通3)が12月4日、移転オープンから7周年を迎えた。

看板娘として働くスタッフのみよこさん。林さんは「自分よりも店のことをよく知っている。みよこさんがいる時は客がなかなか帰らない」と話す

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 尼崎中央商店街で長年「やきとりQ倶楽部」「ショットバーQ倶楽部」として営業し、2014(平成26)年に現在地へ移転した。前身となる店「白樺(しらかば)」から数えると40年近く続く老舗店で、地元住民、近隣企業に勤めるサラリーマンなど、老若男女問わず幅広い客層でにぎわう。店舗面積は60平方メートル。

 新型コロナウイルス感染拡大により、昨年に続き今年も休業や営業時間短縮、酒類提供停止などさまざまな影響があった。店主の林久博さんは「時短営業中でも、『さくっと飲み』で常連が利用してくれた。営業ルールを守った上で『限られた時間でもできるだけお客さんに楽しんでほしい』との思いで対応した。現在は、通常の風景を取り戻しつつある」と話す。

 同店の「看板娘」として働くスタッフのみよこさんは「お客さんはみんな優しい人ばかりで、常連同士とても仲がいい。お客さんとはカウンターやガードで仕切られているが、それを感じないくらいラフな雰囲気があり、時に自分が『いじられ役』になることも」と笑顔を見せる。現在、常連から人気を集めるメニューについては「冬はやはりおでんが人気。ドリンクはバイスサワーやトマトチューハイ、麦ボールなどがよく出ている。『何頼んだの?俺も同じものにしようかな』という感じで、常連さんの間で同じ注文がどんどん広がるケースは多い」と話す。

 林さんは現職の尼崎市議会議員であり、常に店に立つことができない環境にあるが、みよこさんの働きぶりに「自分よりも店のことを知っていると思う」と太鼓判を押す。みよこさんも、客に楽しんでもらえるよう仕事前に気持ちを切り替えることを心掛けているというが、「実はそんなに深く考えていない」と笑う。

 営業時間は16時~22時30分。日曜定休。

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