尼崎のあましんアルカイックホール・オクト(尼崎市昭和通2)で12月15日、「J-Hit's Cover Special Night YORUUTA(夜ウタ)」が開催される。
主催は「AMAJAMプロジェクト」。関西を拠点に活動するプロミュージシャンたちがスペシャルユニットを組み、ジャズ、ブルース、ロック、ボサノバなど、多様なジャンルでジャムセッション的な演奏を繰り広げる音楽祭「あまがさきJAMフェスティバル」を例年5月に開いてきた。第3回まで開催して知名度が年々上がってきたが、新型コロナ禍で2年連続の中止に。同プロジェクトの山下梨佳さんによると「残念です」「めげずに頑張ってください」など多くの人から励ましのメッセージが届いただけでなく、中には販売済みだったチケット代の返金を「開催できるときの足しにしてほしい」と辞退する人もいたという。
今回の「夜ウタ」について、AMAJAMの「音楽は人の心を豊かにする、そして人と人とをつなげていく」というコンセプトを引き継ぎ、「尼崎から、今こそ生の音楽の力で、人の心も体もそして街も元気にしたい」と企画したという。山下さんは「AMAJAMの思いを幅広い層に伝え、次世代へつなげたい。誰もが知っている邦楽ヒット曲や名曲を生演奏で届ける、AMAJAM初のJポップイベントにした」と経緯を話す。
出演者には、林真二郎さん、上新友祐さん、山里直樹さんをはじめ関西を拠点に活躍するボーカリストやバックバンドメンバーに加え、東京から、シンガー・ソングライターの二宮愛さん、俳優の永嶋柊吾さんをゲストボーカルとして招く。二宮さんはミュージカル「レ・ミゼラブル」やテレビ番組に出演し、ユーチューブでのカバー曲の歌唱でも知られる。永嶋さんは俳優仲間の菅田将暉さんへの楽曲提供、自ら組んだバンドでのデビューなど音楽活動も手掛ける。
「遠方から尼崎に来る人、地元の人、身近な人、そして自分自身をも元気にする力が音楽にはあると信じている。私自身、人生の中で幾度となく音楽に救われた」と山下さん。より多くの人に安心して楽しんでもらえるよう、ソーシャルディスタンスをとる席の設定など感染対策を行うほか、車いす席や親子席エリア(グループディスタンス)、事情があって不安を抱える人向けに後方や端の「気楽席」も用意するという。「関西のミュージシャンと東京からのゲストのコラボによる歌声と演奏、名曲の数々を生で体感してほしい」と呼び掛ける。
開催時間は18時30分~21時。入場料は、前売り=4,000円、当日=4,500円、小学生=1,000円(大人1人につき1人無料)。全席指定。未就学児入場不可。