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尼崎・ピッコロ劇団が新作 シェークスピア作品を基に未来の恋愛描く

左から、台本・演出の土田さん、樫村さん(坂下樹里役)、橘さん(松尾露美役)

左から、台本・演出の土田さん、樫村さん(坂下樹里役)、橘さん(松尾露美役)

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 尼崎市を拠点に活動するピッコロ劇団の第71回公演「いらないものだけ手に入る」が10月9日から、兵庫県立尼崎青少年創造劇場ピッコロシアター(尼崎市南塚口町3、TEL 06-6426-1940)で上演される。

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 京都の劇団「MONO」代表で、劇作家・演出家・俳優として活動する土田英生さんが台本・演出を担当する。土田さんとピッコロ劇団がタッグを組むのは、2002(平成14)年の第17回公演「樅の木に短冊」以来19年ぶり。

 9月8日に稽古場からオンラインで開いた記者会見で、土田さんは「19年ぶりとはいえ2回目なので、劇団側は自分のやり方を知っていると思っていたら、ほとんどの方が『初めまして』だった。人間関係を構築しながら進めていて、現在は『いい感じ』。ピッコロ劇団は関西ということもあり、面白くしたいとの思いがある」と話す。

 今回の作品は、シェークスピア作「ロミオとジュリエット」に想を得て、「分断」をテーマに書き下ろしたラブストーリー。何百年も先の未来、地球から遠く離れた「スペースコロニー」を舞台に、それぞれ違う出自を持つ幼なじみの男女「松尾露美(ろみ)」と「坂下樹里(じゅり)」が、地球で起こった戦争の影響で仲を引き裂かれていく。2人の恋愛を軸にしながら、11人いる出演者それぞれの短いエピソードをオムニバス形式のように紡いでいくという。

 ピッコロ劇団所属俳優で、露美役を務める橘義さんは2002年に土田さんの舞台の手伝いをした経験があるといい、「今度は俳優として関われてワクワクしている」と意気込む。同じく劇団員で樹里役の樫村千晶さんは「恋愛ものが久しぶりで、若い時の恋愛も思い出しながら演じている。土田さんが合間に面白い話をしてくれるので、駄目出しの内容を忘れてしまう。集中力が必要」と笑う。

 公演では、客席前方列は使わず、舞台から客席の距離を2メートル以上確保するなど、新型コロナウイルス感染防止対策に取り組む。

 開演時間は、9日=13時、17時30分、10日=14時、12日=18時30分、13日・14日=14時。料金は、一般=3,500円、大学・専門学校生=2,500円、高校生以下=2,000円(未就学児入場不可)。公演映像の有料アーカイブ配信も予定する。

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