暮らす・働く 学ぶ・知る

尼崎市が無料給水スポット設置 マイボトル普及でプラごみ削減目指す

無料給水スポットの様子。マイボトル持参で誰でも給水できる

無料給水スポットの様子。マイボトル持参で誰でも給水できる

  • 90

  •  

 「無料給水スポット」が6月1日、尼崎市役所などに開設された。

市と尼崎南部再生研究室のコラボで誕生した「オリジナルマイボトル」。白と黒の2色展開

[広告]

 給水スポットは、市役所をはじめ市内公共施設17カ所に開設。設置した給水機を用いると、マイボトルの持参で誰でも無料で給水できる。

 市経済環境局環境部環境創造課の小原健次さんは「現在、世界中でプラスチックごみによる問題が生じている。多くのプラスチック製品を製造・消費している日本も無関係ではなく、使い捨てのライフタイルを見直す必要がある。昨年からレジ袋が有料になり、市民にマイバッグの持参が定着しつつあり、このタイミングでマイボトル持参についても広く周知・啓発できる仕組みを作り、ライフスタイルの転換を大きく促進したいと考えた」と話す。

 「一人一人ができることから取り組んでいくことがとても大切。マイボトルもその一つで、持参する人が増えることで使い捨てプラスチックの利用が減り、ごみの削減につながる。市民の皆さまもマイボトルを持つことを行動を変えるきっかけにしてもらえれば」と呼び掛ける。

 給水スポットには、脱プラスチックの観点から「水道直結式」の給水機を設置。給水栓から分岐させチューブを接続させることで、フィルターを通して水道から直接水を供給できる仕様という。設置場所は、市役所本庁舎や尼崎城、図書館(中央・北)、市総合文化センター、生涯学習プラザなど。今後、増やす予定。民間事業所へ向け設置の呼び掛けも行っている。

 オリジナルマイボトルの販売も実施する。ボトルのロゴは、「尼崎大気汚染公害訴訟」の和解金の一部を活用して2001(平成13)年に設立され、尼崎南部地域の活性化に取り組む団体「尼崎南部再生研究室」がデザインした。カラーは白と黒の2色。300ミリリットルサイズで保温性も備える。1本500円。市役所環境創造課の窓口で販売する。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース