「釜焼き芋とフルーツの店 さくら堂本舗 尼崎 内藤商店」(尼崎市神田中通4)が、オープンから1カ月を迎えた。
10月23日にオープンした同店。直径90センチの大窯でじっくり焼き上げた焼き芋と、旬のフルーツを手頃な値段で提供する。店舗面積は約11坪。
店主を務めるのは、マンション管理会社に勤務していた経歴を持つ内藤彰則さん。「冬のある日、管理していたマンションの近くで『伝説の焼き芋師』の石焼き芋と出合った。その味にほれ込み、弟子入りして『一生の業』とすることを決めた。イモの買い付けのため出入りしていた大阪中央卸売市場で、規格外や傷などの理由で処分されるフルーツを目にし、『日の目を見せてあげたい』という思いも強くなった」と出店経緯を振り返る。
焼き芋(Lサイズ250円~、2Lサイズ350円~)は、「その時に一番おいしい産地と品種」のサツマイモを使う。ガスの火力で熱された石から放出される遠赤外線により、甘くねっとりとした味わいで、蜜が染み出す仕上がりになるという。
フルーツは、旬のものを大阪中央卸売市場から直接仕入れる。「ちょっと訳あり、でも味は一流の『かわいそうなフルーツ』を、お客さまがびっくりするような価格で提供している。11月末から12月にかけてミカンが本格的な旬に入り、ラフランスやイチゴも入荷する予定」と内藤さん。
利用客は老若男女問わず幅広いという。内藤さんは「『焼き芋じゃなくてもうスイーツやん』『この前のミカンおいしかった』などさまざまな声を頂いている。焼き芋とフルーツのおいしさを伝えたくてオープンした店。ご利用いただき、一人でも多くの方に知ってもらいたい」と意気込む。
営業時間は10時~19時。