尼崎市中小企業センター(尼崎市昭和通2、TEL 06-6488-9501)で10月16日と17日の2日間、「あまがさき産業フェア2014」が開催された。
31回目となる今回のテーマは「未来のつくり方」。国内シェア80パーセントという地元企業や、イタリアの展示会に出展した企業、雷対策の製品を製造している企業などが参加し、新製品や新技術を披露した。会場内では市内工業系高校や専門学校生徒の作品も展示され、出展は企業・学生ブースなど合わせて約50ブースが軒を連ねた。
参加企業の担当者は「初日は特にたくさんの来場者でにぎわった。一般の方からの商品に対する問い合わせがあったり、企業からは『互いの技術をコラボレーションしてなにかできないか』という声もあったりした。遠方からの来場客もいた」と笑顔を見せる。
16日は、アウディのシニアデザイナーとして活躍したSWdesign社長の和田智氏をゲストに招き、未来のものづくりとデザインについてのトークショーを行ったほか、次世代カー「日産ニューモビリティコンセプト」の実車も会場内に展示された。
「今年の産業フェアでは、特設ステージを会場内に設営したり、地下鉄御堂筋線に中づり広告を出すなど今回初の試みも行った」と尼崎産業フェア実行委員会の田中温さん。会場内では全ての出展企業を見て回れるように通路を一方通行にするなど、動線の工夫も実施した。「出展企業40社のうち7社が新規出展。企業同士のマッチングもあったと聞く」とも。同フェアでの出会いをきっかけに新たな事業へつながる企業もあったという。