中華料理店「中國菜 裕華(ユウィファ)」(尼崎市武庫之荘本町3、TEL 090-3264-3603)が道意線の富松城跡交差点近くにオープンして3カ月がたった。
アワビ、エビ、カニ、カモなど13品の「中華おせち」(1万3,000円)も予約を受け付けている
ホテル日航大阪、ウエスティン都ホテル京都などで四川・広東料理の腕を磨き、関西各地のホテルや中華料理店で料理長を歴任してきた笠松郁文さん(52)が、独立し自身の店を構えた。店舗面積は約30坪、席数はテーブル20席、カウンター6席の計26席。
「素朴で健康的な本格中華」をコンセプトに、油の使用をなるべく抑え、辛さも刺激よりうま味を感じる「うま辛」に仕上げる。「ホテルの厨房(ちゅうぼう)で培った技術を生かしながら、ここでは見た目の豪華さや派手さよりも、素朴で飾らないおいしさを提供したい。本来の広東料理もそうしたもの」と笠松さん。年に数回香港を訪れ、現地にしかない食材を仕入れたり名店の料理を味わって自身の舌を確かめたりするという。
メニューは季節限定品も含め、約60種類をそろえる。人気の「よだれ鶏うま辛」(850円)、「味と香りのしびれる麻婆(マーボー)豆腐」(900円)、「鶏肉と白ネギの糸糸切り汁そば」(1,080円)、「ショウロンポウ」(170円)などの定番品のほか、季節メニューにはナツメやクコの実といった薬膳素材が入った「マツタケ入り健康野菜蒸しスープ」(1,200円)、「国産牛サーロインとマツタケの炒め」(2,500円)などを用意する。平日は「日替わりランチセット」(990円)を提供。
ドリンクメニューは生ビール「キリン一番搾り 中」、ハイボール(以上450円)、チューハイ(400円)、グラスワイン(350円)、日本酒・焼酎、ソフトドリンク各種のほか、湯を注ぐと茶葉と花が開き見た目にも楽しめる「工芸茶」(1ポット500円)、10年貯蔵のかめ出し紹興酒など。
「店名の『裕華』には、人々がにぎやかに集い、華やぐ場になるようにという思いを込めた」と笠松さん。朝から元気な地域のお年寄りに集まってもらえるよう、休日の朝には「広東式朝粥(がゆ)セット」(850円、以上税別)を提供。主婦が夕食の一品を買えるよう、午後のアイドルタイムには小窓で点心やテークアウトメニューを販売する。
営業時間は、モーニング(広東式朝粥セット)=8時~10時(日曜・祝日のみ)、ランチ=11時30分~14時30分、アイドルタイム(窓口販売)=14時30分~16時30分、ディナー=17時30分~22時。月曜定休。