「みんなのサマーセミナー」が8月3日・4日、尼崎市立琴ノ浦高校(尼崎市北城内)・尼崎城・中央図書館で開講される。
昨年人気を集めた神職、住職、牧師が対談する「神さま仏さま」講座
「まちの誰もが先生や生徒になれる学びのフェス」。30年間続く「愛知サマーセミナー」をモデルに2015(平成27)年、市民ボランティアらが手探りで始めた尼崎版「サマセミ」は、当初の講座数170、参加者数約3000人から、昨年は講座数350、参加者数約6000人と規模を倍に膨らませるほどに成長した。
5回目となる今回は、今春に一般公開された尼崎城に近い琴ノ浦高校をメイン会場とし、尼崎城と中央図書館もサブ会場となる。「まちのリアル」を語る小学生から「定年。男の生き様講座」を開くシニアまで、年齢も職業もさまざまな約300人の「センセイ」が集まり、それぞれの思いを込めた講座を開く。
カンボジアの地雷被害者を支援するなど、地雷廃絶運動を行う団体の代表を務める上井滋子さんによる「尼崎の主婦・地雷を爆破!」、風船使いたけむぅーさんの「世界を目指せ!バルーンアート」、文房具の雑学を面白く解説し毎年人気を集める官浪伸次さんの「楽しい文房具の世界を体験しよう!」など、尼崎を拠点に独自の活動を展開するセンセイの講座が見どころ。怪獣ガサキングで町おこしする三和市場が手掛けるシリーズ講義「怪獣映画の歴史」「怪獣映画を撮ろう」「怪獣と町おこし」「怪獣映画を見よう!」も登場する。
尼崎城では、尼崎の歴史にゆかりの深い人物を紹介する歴史講座「外伝・尼崎人物史」を5回シリーズで展開。隣接する中央図書館では、書評合戦してどの本が一番読みたくなったかを競う「ビブリオバトル尼崎 夏の陣」を行う。
実行委員の中嶋惠さんは「多種多様な授業がそろっているので、子どもから大人まで一日楽しめる。今年のパンフレットは学習帳風に作ってあり、ノートや絵日記を書くページも。会場で入手して、2日間の思い出を書き込んでみては。約350講座の時間割をチェックして、興味のある授業を見つけて。次回はセンセイにも挑戦してみてほしい」と笑顔を見せる。
開講時間は10時~17時20分(2日目は16時10分)。授業は各50分。朝礼(9時30分~)では校歌斉唱とラジオ体操を行う。昼休みは、食堂で弁当やパンを販売する。放課後には「掃除の時間」を設ける。参加無料。