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尼崎・園田に子どもサッカー・陸上スクール 午前中は地域にグラウンド開放

コーチの佐々木亨さん(左)と関駿文さん、小学生サッカークラスのメンバーら

コーチの佐々木亨さん(左)と関駿文さん、小学生サッカークラスのメンバーら

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 スポーツグラウンド「アスロンプレイス 尼崎」(尼崎市食満5、TEL 0120-846-249)がオープンして2カ月がたった。

子どもたちを笑わせながらも、時に厳しい顔を見せる佐々木コーチ。一人一人に丁寧に向き合い指導していた

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 主に小学生を対象にスポーツ教室を主宰するNPO法人「アスロン」(芦屋市楠町)の専用グラウンドとして4月7日にオープン。場所は2013(平成25)年に閉校となった尼崎市立東高跡地の一部で、藻川の土手に面した静かな区画。フットサルサイズのコート2面、トイレ・水場、保護者用休憩テントなどを備える。

 運営する「アスロン」は、子どもの運動能力向上だけでなく、昔の子どもたちにとっては普通だった「キャッチボールしてくれる父親」や「よく一緒に遊んでくれる近所のお兄さん、お姉さん」のような存在になることで、子どもの社会性も同時に育んでいくことを目標に掲げる。阪神間でサッカー、陸上、野球、体操の各スクールを主宰するほか、知的・発達障がいのある子どもに向けた運動教室「デイサービスカケル」、地域で行うラジオ体操とセットにした朝食型の子ども食堂「おむすびプロジェクト」、六甲山を舞台に子どもが自然と触れ合う「アスロンecoクラブ」など、さまざまな活動を展開している。

 「アスロンプレイス 尼崎」では「サッカースクール」のほか、陸上競技を学ぶ「アスリートクラブ」、さまざまなスポーツの要素を取り入れたメニューで総合的な運動能力を養う「トライズアスロン」のクラスを開講。アスロン専任のコーチが指導を行う。

 4月からサッカースクールに参加する園田北小4年生のいく君(10)は、「コーチが面白くて、練習が楽しい。ドリブルを教えてもらって上達してきた。目標は乾貴士選手。テクニックをもっと身に付けて、日本代表選手になりたい」と笑顔を見せる。

 幼児サッカークラスに参加する4歳の男の子の母親は、「飽きっぽい性格で、すぐ他のことをしてしまうのだが、ここのコーチは積極的に働き掛けてくれる。初日からきちんと子どもを名前で呼んでくれるのがうれしかった」と話す。

 グラウンドは学期中の平日午前は無料開放。地域の高齢者たちがゲートボールなどを楽しんでいるという。スポーツ教室を行わない時間帯は、レンタルコートとして貸し出しを行う。

 スクールの対象は3歳~小学生。月会費は、サッカー、アスリートクラブ(陸上)=各4,500円~9,000円、トライズアスロン=7,500円(年代、コースにより異なる)。

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