阪急武庫之荘駅南側のフレンチ店「キッチン&カフェエマーブル」(尼崎市南武庫之荘1、TEL 06-6437-1418)が、「健康な食事・食環境」認証制度で3つ星を獲得した。
外食、中食、事業所給食で「健康に資する要素を含むバランスの取れた食事(スマートミール)」を継続的に、健康的な空間で提供する店舗や事業所を認証する制度で、昨年よりスタート。複数の学協会から成る「健康な食事・食環境」コンソーシアムが審査・認証を行う。
「1食のエネルギー量は『450~650キロカロリー未満(通称ちゃんと)』『650~850キロカロリー(同しっかり)』の2段階」、「食塩相当量は『3.0グラム未満(ちゃんと)』『3.5グラム未満(しっかり)』」など7項目の基準に合った食事を提供し、「スマートミールを説明できる人がいる」「店内禁煙」といった必須項目を満たすと認証を受けることができ、1つ星を獲得できる。
同店は外食部門で兵庫県内初の認証店となり、必須項目に加え「主菜の材料として週3日以上魚を提供している」「卓上に調味料を置いていない」など18のオプション項目のうち10項目以上クリアしている店舗に与えられる「3つ星」を獲得。3月12日から、スマートミール認証メニュー「淡路島沼島港直送 白身魚のスマートミールランチ」(2,800円、要予約)の提供を始めた。
エマーブル店主の高見忠男さんは「市保健所から制度について教えてもらい、面白そうだと思いチェックしてみると、すでに店で取り入れている項目もあり『これなら大丈夫かも』と挑戦した。スープをクリーム系から野菜のブイヨンにしたり、パンをご飯に変更したり、塩分や脂質の調整など管理栄養士からアドバイスをもらいながらメニューを構成していった」と振り返る。
尼崎市では、健診やセミナーの受講、推奨商品の購入などでポイントがもらえる市の事業「未来いまカラダポイント」や、商工会議所が主催する地元の食材や食環境について学ぶ体験型イベント「食育尼崎。~大人のための食育活動」などさまざまな取り組みが展開され、市民の「健康・食」への意識が高まりつつある中での認証になった。高見さんは「今回の認証は個人店と市が情報を共有したことで実現した。幅広いジャンルの飲食店がこういった取り組みに目を向けてもらえれば、よりよい食環境につながる」と期待を込める。
営業時間は、ランチ=11時~15時(土曜・日曜・祝日は11時30分~)、ディナー=17時30分~22時(火曜は予約のみ)。月曜定休。