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JR・阪急伊丹駅周辺で虫聴きイベント「鳴く虫と郷町」 スズムシなど3千匹展示

さまざまな場所に虫かごが設置される

さまざまな場所に虫かごが設置される

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 「鳴く虫と郷町(ごうちょう)」が9月7日から、JR・阪急伊丹駅周辺の公共施設や商店街で開催される。

「鳴く虫と秋のとんぼ細工寿司」

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 江戸時代に庶民の間で親しまれた、虫の鳴き声を楽しむ「虫聴き」を現代風にアレンジしたイベント。2006年にスタートし、今回で13回目を迎える。伊丹市立伊丹郷町館(伊丹市宮ノ前2、TEL 072-772-5959)をメイン会場に、近隣施設や商店街、飲食店、街路樹などに、スズムシ、キリギリスなど約15種類3000匹を展示する。

 イベントを担当する、いたみ文化・スポーツ財団の近藤遼子さんは「財団が指定管理する伊丹郷町館は江戸の様子を今に伝える施設。同じく指定管理する伊丹市昆虫館で以前開いた『秋の鳴く虫展』の中で、江戸の文化として虫の音をめでることを紹介したことから、イベントが発案された。近隣商店街などへ波及し、市民が自主的にアイデアを出して虫の展示を行うなど、自由な楽しみ方で広がっている」と振り返る。

 会期中は関連イベントとして、伊丹市立図書館ことば蔵(伊丹市宮ノ前3)で「鳴く虫と本の展示」(9月10日を除き毎日開催)、伊丹郷町館で「鳴く虫と暗蔵(アングラ)」(同7日・8日・15日、18時~)、三軒寺前広場(伊丹市中央3)で「鳴く虫と星見会」(同10日・12日、19時~)など、さまざまな催しを展開。参加飲食店では、「昆虫アイシングクッキー」(300円)、「鳴く虫とラテアート」(520円)、「鳴く虫と秋のとんぼ細工寿司」(1,200円)など、虫をテーマにしたメニューを提供するほか、伊丹郷町館とクロスロードカフェ(伊丹市中央3)でイベントオリジナルの手拭い(500円)を販売する。

 近藤さんは「街全体を巻き込んだ秋の風物詩として多くの人に親しまれるようになった。オリジナルの手拭いは毎年デザインが変わり、コレクターもいるほど。お薦めイベントは懐中電灯を片手に、真っ暗な蔵の中で虫の音を楽しむ『鳴く虫と暗蔵』。普段は開館しない夜間に行う、この時期だけの特別企画なので楽しんでもらいたい」と話す。

 9月16日まで。

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