尼崎のピッコロシアター(尼崎市南塚口町3、TEL 06-6426-1940)で6月30日、ピッコロ文化セミナー「岩松了さんに聞く 日常に在る演劇」が開催される。
過去の文化セミナーの様子。ピッコロシアターは今年開館40周年
劇作家・演出家であり、謎めいたバイプレーヤーとして俳優業でも活躍する岩松さんは、2009年に兵庫県立ピッコロ劇団代表に就任し、今年で10年目を迎える。1989年に第33回岸田國士戯曲賞を受賞した「蒲団と達磨」は岩松さんの代表作で、今年7月、30年ぶりに自身で演出を手掛け同劇団で上演することが決まっている。
今回のセミナーでは、公演間近となった同作品の見どころや稽古場風景などを紹介しながら、「日常に潜むサスペンス」「男女間の危うい距離感」といった岩松ワールドの魅力に迫る。聞き手はラジオパーソナリティの田名部真理さんが務める。
同セミナーを担当する業務部の田房加代さんは「岩松さんは舞台あいさつやラジオ番組出演だけでなく、普段のフリートークも楽しい人。戯曲もエッセーも、日常のささやかな出来事を『面白がる』作風の岩松さん、そのツッコミ目線で、演劇の稽古場や映画撮影現場の裏話などを語ってくれるのでは。多くの肩書きを持つ岩松さんの、多面的な魅力に触れて楽しんでもらえたら」と話す。
開催時間は15時~16時30分(14時30分開場)。入場無料。手話通訳、要約筆記付き。定員は400人。申し込みは往復はがき、ホームページ、ファクスで受け付ける。