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尼崎で「近松賞」新作上演 岩松了さんがピッコロの若手個性引き出す

(右から)野秋裕香さん(主役)、岩松了さん(演出)、上原裕美さん(作)、堀江勇気さん(準主役)

(右から)野秋裕香さん(主役)、岩松了さん(演出)、上原裕美さん(作)、堀江勇気さん(準主役)

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 尼崎のピッコロシアター(尼崎市南塚口町3、TEL 06-6426-1940)で10月27日から、第6回「近松賞」を受賞した戯曲「砂壁の部屋」が上演される。

パチンコ店のシーンを演出する岩松さん

 作者の上原裕美さんは大阪出身。仕事の傍ら大阪の劇団「未来探偵社」などで舞台役者として活動しており、書きためてきた小説をベースに初めて戯曲として書き上げた同作が、応募174作品の中から「近松賞」に選ばれた。上原さんは「岩松了さんの演出と『バッチリ』なキャストで、この大ホールで上演してもらえることになり、驚きと喜びに満ちあふれた毎日を過ごしている」と笑顔を見せる。

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 物語は、大阪の今里新地を舞台に、一人の少女が猥雑(わいざつ)な人間関係の中で恋や人生に行き詰まり、人との出会いによって救われながら自由への出口を求めていく姿を、全編関西弁で「ひりひりとした疾走感をもって」描いたもの。

 演出を手掛けるピッコロ劇団代表の岩松さんは「上原さんが描く世界には、軌道を外れた人々、泥臭くリアルなセリフ、ストレートな力強さがある。無意味なところへ向かって散っていく青春の姿が魅力的。ピッコロ劇団の若い役者で演じ、劇団の新しい面を引き出したい」と意欲を見せる。岩松さんは厳しい演出手法でも知られており「若手(役者)との仕事は、王様と奴隷のような緊張感があり、そこから面白いものが生まれる」とほほ笑む。

 開演時間、公演回数は日によって異なる。入場料は一般=3,500円、大学・専門学校生=2,500円、高校生以下=2,000円。全席指定。11月1日まで。