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尼崎の「シェ・ノグチ」でバレンタイン限定品 マカロン、エクレア、ココットも

ミニバラをあしらった「バレンタインココット」

ミニバラをあしらった「バレンタインココット」

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 尼崎の近松公園近くにある洋菓子店「シェ・ノグチ」(尼崎市若王寺2、TEL 06-6493-6100)が2月10日、バレンタインスイーツの販売をスタートする。

野口シェフ

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 ホテルの製菓料理長や製菓調理学校の副校長などを歴任し、40年のパティシエ歴を持つ野口守さん(59)が2005年にオープンした同店。「素材の持ち味を最大限に活(い)かしたシンプルケーキ」をコンセプトに掲げ、遠方からも多くの客を集めている。

 同店では今年もバレンタインに向けたチョコレート製品を多数展開する。一粒ずつ手作りする「ボンボンショコラ」は、マダガスカル産天然バニラを使った「バニラ」(270円)、ガナッシュをあえてラフに形作ることで「面白い食感が生まれた」という「コアントロー(オレンジのリキュール)」(260円)など7種。ギフトボックス詰め合わせも2個入り(600円)~10個入り(3,000円)を用意する。「チョコマカロン」(1個200円、5個箱入り1,150円)や「クラシックショコラ」(1,600円)などの焼き菓子、タブレットもそろえる。

 同日から限定で登場するのは生菓子5種。「バレンタインココット」(500円)は、小さな器の中に生クリームとチョコクリームでサンドした焼きチョコを詰め、トップにチョコムースとハート型のイチゴ、ミニバラをあしらった一品。ほかに、サクサクのパイにチョコクリームとイチゴを載せた「バンドショコラ」(460円)、アーモンドタルトにチョコクリームとイチゴを載せた「ショコラフレーズ」(480円)、シューにチョコのカスターやシャンティー、フォンダンを詰めた「エクレア」(420円)、新鮮な卵と牛乳、生クリームを使った「生チョコプリン」(360円)を用意する。

 オーナーシェフの野口さんは旧大阪東洋ホテル、ルノートル池袋を経て、ホテルグランヴィア大阪の製菓料理長、大阪キャリナリー製菓調理専門学校の副校長を務め、現在も時間を見つけては同校で教鞭(べん)を取っている。同店では素材の風味を最大限に生かすため、材料のフルーツは旬の採れたてを取り寄せて真空調理で仕込み、バターや生クリームも植物性油脂を含まない純正のものだけを使う。乳化剤なども使わず通常よりも手を掛けることで、口にした時は軽く、後味と香りが残る仕上がりになるという。

 野口さんは「何でも一から手作りするので、新しく入ってきたスタッフが驚くこともある。厳しい世界だが、昔よりも垣根なく飛び込んでくる若い人が増えたので、こちらもやりやすい」と指導者の表情をのぞかせる。「チョコレート菓子は機械や加工済みの半製品に頼る店が増えているが、ここではグラサージュ、ガナッシュ、エンロービング(コーティング)など、全てこの小さな工房で手作りしている。素材もフランスやベルギー産のチョコレートから地元の『生豆本舗』に特注した焙煎(ばいせん)コーヒー豆まで、最高においしいと認めたものばかり。一度味わってもらえたら」と笑顔を見せる。

 営業時間は10時~19時30分。水曜定休(14日は営業、15日休業)。

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