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尼崎の中学生が「珠算1級」満点合格 3きょうだい全員で達成

そろばんをはじく小島3きょうだい

そろばんをはじく小島3きょうだい

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 尼崎商工会議所で10月22日に行われた第211回珠算能力検定(日本商工会議所主催)で、成瀬珠算塾(尼崎市食満2、TEL 06-6491-1470)に通う園田中1年の小島三奈さんが1級満点合格を達成した。

(左から)小島大佑さん、三奈さん、百加さん

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 珠算能力検定では、掛け算、割り算、みとり算の各100点、3種目計300点中、240点以上獲得で合格となる。1級満点合格は1回の検定でわずかな人数しか達成できない「段位を取るよりも難しい」関門とされ、達成者は日本商工会議所から表彰される。今回の1級検定では、全受験者数8777人中、満点合格は28人。

 今回、三奈さんの満点合格により、2015年10月に満点合格した兄の大佑(だいすけ)さん(伊丹高3年)、2016年2月に満点合格した姉の百加(ももか)さん(双星高1年)に続き、3きょうだい全員が満点合格経験者というまれに見る快挙となった。

 三奈さんは「7回目の挑戦でやっと満点を取れ、うれしいのと同時にほっとした」と笑顔を見せる。兄、姉に続かなければというプレッシャーの中「何度か、やめたいと思ったこともあった」と打ち明けると、大佑さんが「そうなん?」と心配する場面も。「周りの友達と話していると乗り越えられた。次の目標は段位を上げていくこと。諦めずに続けていく」と意欲を見せる。

 小島家では有段者の母の影響できょうだい全員が幼少時から同塾に週2回通い、大佑さんと百加さんは講師助手として後輩の指導も行っている。「家では自由すぎるくらい自由。勉強しろとも言われない」と大佑さん。部活では大佑さんは「競馬実況がやりたくて」アナウンサー目指し放送部に、百加さんはギター部、三奈さんは卓球部と、三者三様に好きな道にまい進している。3人とも、珠算で培った集中力や持続力がそれぞれの道で役に立っているのを感じるという。

 商工業の盛んな尼崎市は2004年から「計算教育特区」に指定され、市内の全小学校3・4年で珠算を含む「計算科」の授業が行われている。尼崎商工会議所の丸本智久さんは「人口当たりの珠算塾数が多く、検定受験者数も高い水準。尼っこにそろばんは今も身近な存在」と話す。

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