尼崎の「近松記念館」(尼崎市久々知1)で12月10日、「第3回尼崎落研選手権」が開催される。
前回の大賞受賞者、神戸大の甲家唐徒さん。当日、ゲスト出演する
尼崎市は人間国宝の故・桂米朝さんゆかりの地であるほか、多くのお笑い芸人・お笑いタレントを輩出していることから、「落語」「お笑い」を同市の魅力として発信している。同イベントはその取り組みの一環で、2015年にスタート。大学の「落研(落語研究会等)」から代表者1人が演目を発表して落語の腕を競い合う。大賞には賞金5万円、大賞と特別賞には副賞として市内企業の高岡食品工業の「むぎチョコ」1年分を贈呈する。
今回の出場は過去最大となる13大学。常連である大阪大、岡山大、関西大、関西学院大、京都大、神戸大、立命館大、龍谷大に加え、青山学院大、奈良大、二松学舎大、福岡教育大、法政大の5大学が初出場で、関東・九州からの参加は初めて。審査員は、米朝さんの直弟子である落語家の桂米二さん、演芸情報紙「よせぴっ」編集長・演芸ライターの日高美恵さん、貴布禰(きふね)神社宮司・「きふね寄席」主宰の江田政亮さんら。
市シティプロモーション事業担当の藤平征太さんは「過去の入賞者である関西学院大の四笑亭笑ん太さんが2016年に、京都女子大の藤乃家海瑠来さんが2017年に、全日本学生落語選手権「策伝大賞」において最優秀賞を獲得するなど活躍している。『若者の夢とチャレンジを応援するまち』として、本選手権をきっかけに大きなステップを踏み出してもらえたら」と話す。
「各大学の落研を代表する1人が出場する、大学の威信を懸けた選手権となっている。学生らしさあふれる落語を楽しんでほしい」と呼び掛ける。
12時30分開場、13時開演。入場無料。問い合わせ先は市シティプロモーション事業担当(TEL 06-6489-6385)。