JR神戸線尼崎駅と立花駅間にある「七ツ松」「三反田」の2カ所の踏切が9月1日から、「全日四輪車通行止め」となる。
2013年に撮影された三反田踏切の通勤・通学ラッシュ時の様子
同踏切は道幅が狭い上、朝の通勤・通学ラッシュ時には歩行者と自転車、自動車で混雑するため、危険性が問題視されてきた。
改善に向けて、2016年11月5日から12月1日にかけて両踏切で四輪車通行止めの社会実験を実施。歩行者や自転車利用者の安全性確保に効果があり、周辺の交通環境などへの影響が少ないことが検証できた。
アンケート調査においても、地元自治会(回答数3170票)の69%、踏切利用の歩行者・自転車利用者(同2000票)の86%が「今後も通行止めを続けることに賛成」と回答。踏切利用の自動車利用者(同97票)では賛成は50%だったが、76%が「迂回(うかい)を我慢できる」と回答した。
「今まで自動車に何回もぶつかりそうになって怖かったので、朝夕だけでも規制してほしい」「子どもやお年寄りが多いので、車両通行止めになり、安心して通ることができた。今後も規制を希望」といった意見も数多く寄せられたという。
同市都市整備局土木部道路維持担当の馬淵勉さんは「社会実験やアンケート調査の結果を受けて、JR西日本および兵庫県警と協議したところ、安全性を向上するために今回の規制に至った。通行に際して、歩行者と自転車は進行方向の左側を、原付きを含むバイクは一方通行を守って道路中央を通行。四輪車は立花陸橋(道意線)や芦原大橋(五合橋線)へ迂回を」と呼び掛ける。