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尼崎「みんなのサマーセミナー」今年も 街ぐるみで「学校ごっこ」

昨年の様子

昨年の様子

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 尼崎市立尼崎双星高校(尼崎市口田中2)で8月5日・6日、「みんなのサマーセミナー」が開講される。

昨年の参加者たち

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 「まちのみんなが先生や生徒になる学びの場」として、2015年にスタートした同イベントは今回で3回目。子どもと大人が一緒になり、学びたい人は誰もが生徒に、伝えられることがある人は誰もが先生になることができる。愛知で29年続く「愛知サマーセミナー」をモデルに、市民ボランティアによる実行委員会が運営する。

 毎年規模を拡張しており、今回は初めて夏休み中の市立高校を2日間「ジャック」し、約350の講座を用意する。内容は、小学生が教える「公園で季節を楽しむ方法」、プロのライターが指南する「今こそ、告白!ラブレター大作戦」、経済学の教授による「主婦もマネジメント 『ドラッカー』で家庭円満」、ロシア語通訳者による「私流ファミリーヒストリーの調べ方」、団塊の世代に向け、社会活動の輪を広げようと提案する「団塊世代出番塾」シリーズなどを展開する。劇作家の平田オリザさんによる「演劇ワークショップ鑑賞授業」、「尼崎百物語」を昨年出版した大江篤さんによる「お化けの学校 幽霊の姿」なども注目を集める。

 柔道場で社会人プロレスラーのマスク・ド・ガサキさんによる「プロレス教室」、調理室で「初めてのマクロビオティック」「家庭でコーヒー焙煎(ばいせん)」、科学教室で「UVレジンでオリジナルストラップを作ろう!」など、学校施設を活用した実習講座も登場する。

 実行委員の原田明さんは「昨年まではとにかく開催することで精いっぱいだったが、3回目を迎えて、関わる全ての人たちに綿密なコミュニケーションが芽生えてきた。内容の面白さは前2回で証明済み。尼崎ならではのオープンでフラットな学びの場を、学校ごっこ感覚で楽しんでほしい」と参加を呼び掛ける。

 開講時間は、両日とも9時30分~15時40分。1限~5限、各50分の授業を行う。朝は校歌斉唱とラジオ体操を行う「朝礼」、放課後には「掃除の時間」を設ける。受講生は筆記用具と上履きを持参(授業により異なる)。参加無料。詳しい時間割はホームページで確認できる。

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